ひとー人~shig/谷田茂


どうです。
美味しそうでしょう?

ふふ・・美味しいんです。

僕が食べたのは、右の「お魚チップス 甘えび」
袋を開けて、噛んだ途端、
「え?」
「なにこれ、堅っ!」
袋を見る。
口の中に甘えびの香りがいっぱいになるのを感じながら、説明文を読む。

「自分の子供に自信を持って薦める事ができるもの」をモットーに、原材料は加工助材まで調査し、食品添加物を可能な限り使用しない弊社厳選原料を使用して蒲鉾を製造しております。
本品は、酸化防止剤・リン酸塩・うま味調味料・香料は使用せず、魚肉を主原料に自社生産した「お魚チップスシリーズ」です。
味付けは、塩味をベースに素材の風味をお楽しみ頂けるよう、やさしい味に仕上げました。

その下には、
「選び抜いたこだわり原材料」がざあ~っと並んでいるが、これは省略。

実は、三月に入ってから、添加物などが気になり、その手の本を8冊ほど。
ネットでは限りないほどのページを読んだ。

でね、変な癖がついた。
スーパーで買い物するとき、かならず裏返して主原料を読む。

いっぱい書いてある。
あ、この○○○○ってのは、あれだな。あ、あれもこれも入ってる。
気持ち悪っ。

でね、買えたのは牛乳だけだったりする。それも表示をチェックしてから。

だから、食べるものがない。
もちろん、コンビニやファーストフードなんて、論外だ。

で、有機のしょうゆ、みそ、伊豆大島の塩なんか取り寄せ、
近くの魚屋さんで干物を買い、漬物屋さんでぬかのついた漬物を買い・・
美味しいんだな、これが。
しょうゆなんて、国産大豆・国産小麦・天日塩だけしか使っていないのに、
「え?どこからこの味が出るの?」
このしょうゆは吉野杉の樽の中で長い間寝かして作られたそう。

凄いね。

添加物の安全性が叫ばれるけど、結局、そういうものって、安物で美味しくないんだ。

さて、この甘えびチップス。ある、食の安全安心サイトをみつけ、その中で紹介してる、
取扱店(近所)で取り寄せてもらった。
色んなメーカーのを扱っているから、いちいち確認しないで我が家に来た。

で、ぽりぽり食べながら、メーカーの表示を見た。

なになに・・

(有)別所蒲鉾店
島根県出雲市大社町杵築西2098-5
0853-53-2200

ワオ!出雲だ。やったー!って。
なにがやったーって、僕の出雲に対する思い入れがそうさせたわけ。

すぐ、「別所蒲鉾」で検索。
ところが・・ほれ。
http://www2.crosstalk.or.jp/bessho/chips.html

ね、値段が記されていない。
え?こんなことって・・

で、電話。

すると、
「小売りの方ですか?」
「いや、個人ですが、チップスは近くで通り寄せられるけど、蒲鉾とか買いたいです。」
「少々お待ちください」
しばらくして、
「価格表、お送りします。ご住所をどうぞ」

てなぐあいで、価格表は届いた。
でも、まだ、注文していない。出雲に行くもの。

先ほど、営業の方から電話があった。
「実は、当社の商品にも、かつては添加物がたくさん入っていました。それを、今の社長が、自分の子供にっ自信を持って食べさせてあげられるものを作りたい、と、すべての商品を無添加に変えたのです」

それ、今から25年前のことだという。

25年前?

今でこそ、食品添加物についての問題が問われているが、そんな昔に決断を。
材料仕入れ、加工ライン、衛生管理の見直し・・製品価格と品質を小売店、消費者に納得してもらうまで・・
数え切れないくらいのハードルがあったことだろう。

もちろん、HPには、そんなことは書かれていない。
でも、営業の方の許可をもらって、ここに書いている。

聞かないとわからないことがある。
食べてみないとわからないことがある。

お魚チップスは食べた。
美味しかった。
メイン商品である蒲鉾は、別所蒲鉾店で、出来立てを食べる予定。
うふ。うれし。

基本、受注生産だそうだ。
出雲に行かれる方は、ぜひ、お勧め。

行く機会がない方は、問い合わせれば、個人でも売ってくれると営業さんはおっしゃった。
ただ、送料がかかるので、友達と共同で買うのを勧める。
僕も、そうする。

あと、蒲鉾の賞味期限は、製造日含め10日間。
天ぷらは、製造日含め6日間。
ただし、真空パックすると共に20日間になるが、
加熱するので風味は少し損なわれるらしい。


今日の shigの おいしい は


(有)別所蒲鉾店
http://www2.crosstalk.or.jp/bessho/index.html