どもども!
しふです!爆笑

今日は2階リビングの続きです。
周囲の目線が気にならない2階リビングは良いです。
ただ、問題は寝室をどうするかです。
一般的な広さの木造住宅なら100m2前後でしょう。2階にリビングを置くと、一階に寝室を少なくとも一室は配置することになります。
阪神大震災時の被害や亡くなられた方々の事情を詳しく知る身からすると一階を寝室にして常時寝るのは受け入れ難いです。親子で上下に分かれて寝るなんてあり得ません。

建築基準法は阪神大震災の後の2000年に改正されているとは言え、その基準で建てられた家もその後の地震で倒壊している例はあります。なので、それ以降でも受け入れ難いです。


受け入れ難い理由ですが。キョロキョロ


私は機械系の理系卒で、昔機械設計をしてました。不動産をやり出してから建築の設計を勉強したところ、町の工務店や町の建築設計者たちはこんな精度の低い設計と施工をしてるのか、と驚きました。古い家はメンテナンスのことを考えていないとかもその一部です。


機械分野には法律がないので、建築基準法とはなんぞや、くらいに思っていたのですが、あれは国が定める最低限の住居の設計仕様なんですね。

第一条にこうあります。


この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。


そのままですね笑


機械系の分野では法律はなくJIS規格があり、メーカー各社が独自の設計仕様を持っています。各社の仕様が異なるので、トヨタは壊れにくいとかソニーの製品には保証期間が終わると壊れるソニータイマーが入っているとか言う品質の違いにつながります。


建築基準法が謳うのは最低の基準なので、建築基準法の通りに作ると文字通り法的に建てられる最低の家になります。


で、構造に関して言うと、木造の二階建ては最も仕様の低い建物だよなと。耐用年数にも表れてるように22年持てばいい、中に住んでる人が災害で死ななければ良い、と言う思想なんでしょう。


そして、設計者に工務店は個人事業でも出来ます。

個人の能力には大きな差があります。個人事業で出来ると言うことは、ハズレ設計者とハズレ施工者が組み合わさると、品質が全く担保されないということかなと。

設計がハズレても家が壊れないように、国が一級建築士を管理しているのだろうと推測してます。

工務店は一定額以上の契約には建設業の登録が必要ですが、施工は管理してませんよね。大工に資格は不要ですよね。建築確認という手続きはありますが、大きなモノの品質を完全に確認することなど不可能ですし、人間は完璧ではありませんので見逃すこともあるでしょう。

そうすると法の基準はどうなるか。

ハズレ設計者とハズレ施工者が組み合わさっても一定の品質となるよう安全寄りの自由度の低い基準となっているはずです。なので、コストに振り切った新築は誰が設計してどこが建てても似てくるんだろうと思っています。


また、阪神大震災の被害を受けて改正された内容であっても、改正された内容が世に広まり一定の信頼性を持って設計、施工されるまでには時間がかかります。設計と施工の精度の低さはまだまだだと考えています。


あくまでも基準は机上の話であって、設計、施工、検査の全てを人間が行う限り、全てで見逃すことはあり得ます。2000年以降に建築された建物でも倒壊している例があるのはそういうことだと思っています。構造で言えば、設計上重要な接合部で少しミスした、建築時にその重要な接合部で施工を少しミスした、検査でその重要な接合部の設計ミス、施工ミスを見逃した、その重要部に特に力のかかる地震が起きた、こういう組み合わせで構造は簡単に破綻すると思っています。


こういった思いから新耐震や阪神大震災による法改正の後の設計施工であっても一階に寝るのは受け入れ難いと考えていました。ただ、この4月に改正された建築基準法が施行され、木造二階建てにも構造計算が義務付けられました。ハズレ設計者でもハズしにくくなりました。阪神大震災後の改正から20年が経ち耐震性の高い木構造の施工も十分に広まっています。


今年の改正後の設計なら二階建ての2階リビング、一階に寝室でも良いかもしれないと思っています。ただし、法改正に現場が馴染んだ後のものですね。3年後の2028年築くらいからが安心でしょうか。


この一連の気づきが私を新築に向かわせる一つの原動力になっています。品質の担保されていない古い建築物は入れ替えられていくべきと思っています。特に利回りだけを見て建てる投資家が建てた建築物は笑

2000年の改正前の建物は大地震で9割倒壊するとかいってるサイトもありますね。リノベで耐震補強をする人もいますが、昔に作られた大きなモノを、設計図も見ず過去の構造上の検討結果も調べずに改造して構造としての強度を確保するのは簡単ではありませんし、住み心地は犠牲になります。

風情のある古民家は大好きなんですがね…


ちなみに、過去にハウスメーカーの住宅展示場に行ったことがあります。ハウスメーカーの設計は、元設計者である私が見てもしっかりしています。その分値段が高いのも納得です。ただし、施工はやはり国が管理していないので基準が無く、大手のハウスメーカーでも時々ハズレを作り、ネットで炎上したりしていますよね。


総合すると、設計、施工、検査と会ったことのない人のミスで、自分の建てた家の中で家族と死に別れたくないので、私が自宅で一階に寝室を配置できるか否かは、2025/4以降に建築確認申請された建物で、現場が2025/4の法改正に馴染んだ後であり、信頼できる施工者が施工したモノかどうかで決める、といった感じですね。


そんなの考えるのは面倒だし、しっかりしたメーカの家を新築するのはめちゃくちゃ高い!

ローコスト住宅で地震保険をしっかりかけて、最上階となる2階か3階に寝るのがコスパがいいと思います!爆笑


しふ