どもども!

しふです!爆笑


私は育児をほぼ卒業してますが、サッカー好きアンテナにこの本が引っかかり、読んでみました。


どん!

はい、古すぎて買えません笑
中古でプレミアムが付いてますね。今めちゃくちゃ活躍してるので再販すれば良いのに。

てことで図書館へ。



私自身は全くスポーツが出来ず、何のスポーツクラブにも通うことなく育っています。親としてはムッスメ1号をご縁で強豪バスケクラブチームに少しだけ通わせてたことがあります。(強豪だけに練習がしんど過ぎたらしく、泣いて嫌がって一年で辞めちゃいました笑)

その強豪クラブにはすっごい親御さんたちがたっくさんいてカルチャーショックでした。このチームに入れるために引っ越すとか強い中学に行かせるために引っ越すとか家にゴールがあるとか毎日朝練するとか週3で送り迎えするとか。めちゃくちゃ時間を使ってました。

熱心な親御さんのお子さんはそりゃ上手くて、ほんとすごいなと思ってました。私も少し勉強してできる範囲でやってみましたが、経験者でもないので何をすれば良いのかわからず、大して勉強もせず、時間もそんなに割かず、結果大して上手くならず、でした。

まあ大してとは言え、足が速くないという明確な素質の差があるのに、何も支援しない親御さんのお子さんたちに比べるとムッスメ1号は出来てた方ではあります。部活ではスタメンのレギュラーは張れなかったものの、補欠でずっと出られない子も沢山いる中でのサブの一、二番手で試合にもちょいちょい出てました。

この過程を経て、プロになる子を育てるのは素質×親の力だなーとぼんやり思ってました。どんなことをしてるんだろうと興味がありました。


で、この本。


久保建英選手はご存知の方も多いでしょう。まだ22歳なのにワールドカップにも出て、スペインのチームでレギュラーを張り、今年はチャンピオンズリーグにも出る。先日のレアル・マドリードとの試合でも活躍していました。

トップオブトップの選手ですよね。

小学生でスペインのスーパーチーム、FCバルセロナの育成組織、通称カンテラに入ったってことで騒がれていましたし、不運もあって日本に帰ってきてからもプロチームでバンバン試合に出て、と言ったところも見ていたので親御さんがどんな子育てをしたのか気になっていました。そこにこの本の情報を得たので早速読んでみたというわけです。


この本は2012年の本でして、久保選手が11歳までに親御さんがされたことを書いてあります。


内容は一言で言えば、マジすごい、です


育児に関する考え方や親の力の使い方がすごい。

バルサに入るための戦略がすごい。

サッカーの技術を向上させるためのトレーニングの詳しさがすごい。

お父さんお母さんのどっちもものすごい。


久保選手が小学生でバルサのカンテラに入って活躍して、今につながっているのがよく分かる内容でした。これだけのことを出来る親御さんはなかなかいないでしょう。逆に、素質のある子で素質を信じて親がここまでやれば、あんな子になるということ。


私にももっとできたことがあったかな、と思わず我が身を振り返ってしまいました。


これまで、他の選手についてスポーツライターが親御さんにインタビューして書いた本なんかも読んだことがあるのですが、この本は内容の濃さが全く違います。本当にお父さん本人が書いているのでしょう。そして、ここまでロジカルに考えて勉強して実行して結果を作りながら育ててきたからあのレベルまで到達したんだなと納得させられる内容でした。


サッカーの技術に関する話が多いものの、親が持っている知識だけでなく親自身が最新の理論を勉強してさらに高みを目指す、育児論としてとても面白いです。サッカーをやらせている方なら必読、やらせてなくても小さいお子さんがいてすごい子に育てたい方やどうやれば子どもの才能が伸びるのか悩んでいる方なんかにはぜひ読んで頂きたい本です。


何でこの本が重版されないのか、よく分からないと思うぐらいのレベルでした。


冒頭に挙げたレアル・マドリードとの試合で、久保選手はトラップでボールを相手、ドイツ代表のクロース選手の届かない所に置いてブチ抜くってのをやってましたが、このプレイに繋がる練習がこの本に書いてありました。お父さんマジすごい…


しふ