先日の侍JAPAN優勝の試合、興奮しましたね〜。
野球ファンでない人でもやっぱりこういう大きい大会があると盛り上がりますよね。
日本中のテレビやメディアが「侍JAPAN」の文字でいっぱいになりました。
それで、ふと、思ったわけです。
そもそも、なぜに「侍」なん?笑
海外の人にわかりやすいから?
それにしても侍って、日本をよく知らない欧米人が
"Samurai, Yah!"みたいな感じで、ステレオタイプっぽくない?
でもまぁ今回のWBCでつけた名前というわけでもないし・・・。
元々は、日本チームは国内では監督の名前を頭につけて「王ジャパン」とか「星野ジャパン」とか呼ばれてましたよね。
でも海外で使用するとなると、「WBCJAPAN」「WBC日本代表」となる。その場合、WBCという名称やロゴを使うたびにWBCに許可を得なければいけなかったので、当時日本代表ユニフォームの広告、放送権、マーケティング権を獲得した電通が新しい名称を提案したのですね。
それで、「サムライジャパン」が上がったのですが、既にアイスホッケー日本代表チームがその名称を商標登録してしまっていたとのことで、英語で「SAMURAI JAPAN」と表記することで名前が決定したそうです。
それにしても、こういう、スポーツチームの名称自体、すごく日本ぽいなと私は思います。
もちろん他の国にも、ニュージーランドのオールブラックスやメジャーリーグでもレッドソックスなど、チームの名称自体は存在するのですが、黒のユニフォームや他チームとの差別化目的の靴下の色に基づく「見た目由来」のものであったり、足の早そうな動物の名前がついていたり、という感じです。
でも日本は、有名どころでいくと
サムライジャパン
侍JAPAN
サムライブルー
なでしこジャパン
フェアリージャパン
男のイメージ→強い侍
女のイメージ→しなやかさ、軽やかさ?
日本人の昔ながらの概念でいくと多くの人がパッと頭に想像しやすい「あるべき理想の姿」を象徴している気もします。
実際に、これらの名称は大会時にはメディアで連呼されまくり、それによって見ている人たちもある種の一体感を感じやすくなっているのも事実だと思います。
WBC繋がりでもう一つ気になったことがあったのでそれも書いておこうかな。(ここからなぜかデスマスがなくなる笑)
WBC決勝はアメリカで行われることが多いにも関わらず、日本ほどの盛り上がりがアメリカにはない。
そして、MLB(メジャーリーグベースボール)の強い選手はほぼ出場さえ出来ていない。
なぜか?それは、WBCにMLBの選手を出すメリットがそんなにないから。
アメリカではWBCなんかよりも、アメフトやバスケを含むその他のメジャースポーツの方が人気が高く、それらには多額の資金が費やされている。
World Baseball Classisとは言え、国内スポーツとしての野球の方がランクが高いと見なされ、WBCに出ることで怪我でもされたら、MLBのチームにとっては大損害に繋がりかねない。
実際に球場の様子を見ていても、優勝を逃したとはいえ、決勝のすぐ後日本人ならすぐに帰らず、せっかくなので最後のインタビューまで見届けたいと大半の人が球場に残るはずだ。でも決勝後のスタンドからは比較的早い段階で次々とアメリカ人の姿が消えていった。
アメリカファースト健在だなと思った瞬間笑
実際WBC運営はアメリカの組織中心で行われており、オリンピックのように交代で各国が開催国になることもないため、収益もアメリカの運営組織に大半が回るように出来ている。
だから、日本でWBCが盛り上がってたくさんの人がテレビを見たり、公式グッズを買ったりしても、それが日本のプロ野球への収益にはほぼ繋がらない。
一回2009年ぐらいに日本の球団が、「収益が自国の球団に入らないならWBCは出ない!」と決定を下したはずなのに、結局はいまだに少ないスポンサー料の割合のままWBCに出続けている現実。
アメリカとしては、日本がWBCで優勝しても多分そこまで屈辱でもないし(そもそも強い選手出してないし)、日本が大口のスポンサー料を提供してくれるので、日本が勝ってアメリカまで来て決勝戦で戦ってくれるのはとっても嬉しいことなのです。
その収益が、自国のMLBをさらに盛り上げていくことに一躍買っているのですから。
そして、この無条件にただ自国の勝利に酔うといった空気感が、山崎氏が言うところの「大日本病」に通じるところがあるな〜と思ったりした昨日でした。
でも、日本中で笑顔が増えたり、勇気をもらったりした人が沢山いたし、自分も頑張ろうって思えた人も沢山いただろうし、何より素晴らしいゲームが見れたこと自体は素直に幸せだと思いました😊
野球大好きだから、終わった後すぐ高校野球に切り替えて高校球児達を応援しました📣