おはようございます!
今日は東京では雪と言っていますが、備えあれば憂いなし、準備しすぎたけど結局思ったほどではなかったわ〜、ぐらいがちょうどいいので、十分に、気をつけてくださいね。
さて、今日は、アウトプットのない学びについてお話ししたいと思います。
インプットとアウトプット、みなさんはどちらが多いですか?
今日本の教育、新学習指導要領では、以前よりコミュニケーションを中心としたインタラクティブな内容にしようとしている傾向は見られますが、あくまで傾向なんですね。
中学受験とか、高校受験の際の入試の問題が、より読解力を求めるような、アウトプット型の問題が増えているんですが、じゃあ実際に学校でその訓練ができているのかというとまだ疑問です。
まだまだ、保護者の意識としても、『勉強=内容を頭に入れる』から抜け出せていない印象があるんですが、どうでしょう?
実際に、外国語の授業でも、小学校の外国語の目的は、
【目的】 英語のコミュニケーションスキルの向上 言語や文化など、国際理解の促進
となっているんですけど、聞く・話すを中心にやるのは3、4年生までで、5、6年生になるとそこに読む・書くが加わってくるんですね。
3、4年生は週に1時間、5、6年生でも週に立ったの2時間の授業で、約700語の単語を覚えて使えるようにならないといけないわけです。
やっぱり、学校では入試に向けて、内容の習得に力を入れざるを得ませんから、アウトプットにさける時間は限りなく少ないですよね。
コミュニケーションが大切な外国語の授業でさえそうなので、他の5教科に関してはもっとアウトプットの時間が少ないと思うのですが、学校を変えるのは私たちの力ではとても難しいので、せめて、家でアウトプットの時間を増やしてあげる必要があります。
先ほど『読解力』という言葉が出てきましたが、これはこれからの教育でキーワードとしてたくさん出てきます。
教育家の石田勝紀先生も、読解力についての本書かれていますので、気になる方は読んでみてくださいね。
子どもの「読解力」がすぐ伸びる魔法の声かけ - 本は読まなくてOK!
そもそも、『読解力』って、日本語の漢字を見ると、読み解く力、なので、どうしても活字を読めるかどうかというイメージが抜けませんよね。
でも、読解力って何かというと、石田先生曰く『抽象的な部分と具体的な部分を分けられる力』。
そしてそれは、活字を読むことに限ったことではなく、日常会話でも必要な能力なんですよね。読解力がないと、会話している相手とうまくコミュニケーションが取れなかったり、相手を誤解したり、誤解されたりしてしまいます。
そして、コミュニケーションは、相手の言っていることや書いてることを的確に理解した上で、自分もアウトプットして、また相手に自分の意見を伝えていかなくてはいけません。
コミュニケーションだけでなくても、自己実現をしていく上で、アウトプットは不可欠なんですね。
勉強熱心な人ほど、ビジネスでも、たくさんビジネス書とか自己啓発系の本を読んだり、オンラインサロンに入ったりして、たくさん学んでインプットするんですけど、実際にアウトプットできている人がどれだけいるかというと、そんなにいないのではないでしょうか。
『スマホ脳』っていう本があるんですけど、それを書いたスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんは、人間の脳はこの1万年間成長してないと言ってるんですね。
人類がこの世界に出現してから、今までの歴史でいくと、現代文明が現れたのって、本当についつい最近のことで、99.9%の期間、私たちは狩とか採集をして暮らしてきた、ということですね。
だから、この情報社会になって、ものすごい量の情報が溢れるようになっても、インプットできる量って決まってるんです。
あと、『エビングハウスの忘却曲線』ってあるんですが、これ、人間の記憶力と時間の関連性を示す曲線で、
これによると、人間て、もう20分後には学んだことの42%忘れてて、1日後には74%のこと忘れてるって言うんですね。
これ、言い換えると、いかに、学んだことを、忘れる前に自分のものとして落とし込めるかっていうのが大事って言うことではないでしょうか。
自分で、聞くだけで覚えられるタイプの人もいると思うんですけど、大半の人は、やっぱりアウトプットして初めて、本当の意味で自分の中に、その内容を落とし込めると思うんですね。
そして、その工程は、学んだ内容を、いかに自分の経験と関連付けする、既に持っている知識と比較する、自分の言葉で言い換える、実際に使ってみる、という風に、アウトプットしていくもので、やっぱり、学んで学びっぱなしだと、なかなか本当の意味でその学んだことを自分のものとして生かすことは難しいですよね。
ラーニングピラミッドという教育メソッドの平均的な学習定着率を表した表でも、やはり自分の言葉で人に教える時が最も学習内容が定着することが分かりますね。
出典:【理論】なぜ、人に教えると「良く学ぶのか?」 – toiee Lab(トイラボ)
いかに、子供にアウトプットさせてあげられるかは、子供の学習効率と深く関係していると言えると思います。
親や先生が一方的に子供に説明や解説をして、子供の方がそれを覚えきれないのは、子供の頭が悪いわけではないんですね。
教える側の伝え方に問題がある場合も結構あります。
子供をよく見て、自分の今の伝え方で、理解できているかな?それに対して、どう思ったかな?など、フィードバックをもらいながら、それを子供自身の成長につなげてあげられるといいですよね。
まずは、自分自身から。
たくさん学んでいるビジネスや教育ノウハウ、子育てについての知識、本当に自分に落とし込んで、実践できてるかな?
マーケターの「すがけん」さんという方がいらっしゃるんですが、もし知らない方はInstagramで検索してみてください。
すがけんさんがいつも言っているのが、
『価値は相手の変化量』
自分が提供している知識やサービス、商品は、相手にどんな変化をもたらせているだろう。それを考えて商売をしましょう、と教えてくれているんですけど、
『アウトプットがない学習は無意味』
とも言っていて、本当にそうだなと思うんですね。
自分が発する言葉が、どんな風に子供にいい意味で『変化』をもたらせているかをしっかり考えながら、学んだ声かけや、励まし、コーチングなどを実生活で活かしていきたいなと思います。
この考え方になってから、自分自身の人生がとっても楽しくなって、とにかく、行動に移すことをやってみるようになりました。
『〜したい』ではなく、実際にやる、に変わることで、必ず何か変化が訪れます。逆に言うと、行動を起こさなければどれだけ知識を詰め込んでも、何も変わりません。
学んだらアウトプット、の習慣をもっともっと実践していきたいと思います。