こんにちは、新庄監督日めくりカレンダーを毎朝の楽しみにしている、ひろこです。

 

この日めくりカレンダー、言葉そのものよりも、見た目のインパクトがすごくて、毎朝バーン!と目に飛び込んできます。

 

さて今日のタイトル、『ダブルバインドが子供を苦しめる』

 

ダブルバインドとは、日本語で言うと、「二重拘束」、つまり「2つの矛盾した命令をすると、その命令をした相手の精神にストレスがかかる状態」のことです。

 

アメリカの精神科医グレゴリー・ベイトソンが1956年に提唱した「ダブルバインド理論(二重拘束理論)」に基づく概念で、

社会人として勤めたことがある方であれば、一度は経験したり、それに触れた経験があると思います。

 

例えば、上司が新卒の部下に「わからないことがあったらなんでも聞きなさい。」と言っておきながら、部下が質問すると「それぐらい自分の頭で考えろ!」と怒られた。

 

部下としてはとても辛いですよね。分からないことがあれば何でも聞けと言われたので指示通りに質問すると、今度は自分で考えろと言われてしまうと、混乱しますよね。

 

このように、どちらに転んでも悪い結果になる場合のダブルバインドを、「否定的ダブルバインド」と言います。

 

この否定的ダブルバインドは、上司と部下、指導者と生徒、先輩後輩、親子の関係において頻繁に見られ、上下関係が確立されている場合に、上の立場の人は「相手のためを思って言ってあげている」と自分の意見を正当化することがあります。カルト、洗脳や、DVなどでも否定的ダブルバインドが使われています。

 

親子関係は、本来上司と部下のような上下関係はないはずなのですが、この否定的ダブルバインド、よく起こっていますよね。

 

「早くお風呂に入らないともうゲームさせないよ!」「今すぐゲームやめないとケータイ没収だよ!」と行動に対し罰を与えるような命令の仕方もありますし、公園に行って帰ろうとしてもその場から動こうとしない子供に対して、「もう知らないよ!勝手にしなさい!」と怒って言うパターンもありますよね。言葉の意味だけを見ると、自由にしていいというメッセージですが、非言語的メッセージでは、早く来なさい!というメッセージを送っているわけです。

 

よくレストランで見かけるのが、「なんでも好きなもの頼でいいよ。」と言っておきながら、子供が好きなものを選ぶと、「それこの前食べたじゃん、こっちにしなよ。」と結局は親が選んだものを選ばせるというケース。

 

 

「怒らないから正直に言ってごらん!」と言ったら子供から「顔が怒ってる!」と言われたこともあります。これは非言語(表情)を使ったダブルバインドですよね。実際に正直に話しても、「なんでそんなことしたの!」とさらに怒ってしまうこともあります。

 

子供が進路の話を相談してきた時に、「あなたの人生なんだから好きにしなさい。」と言っておきながら、いざ進もうと頑張っているところに、「こっちの学校の方がいいんじゃない?」とか、「そんな学校行っても就職に不利だよ。」など子供が混乱するようなことを言ってしまうケースもありますね。

 

もっと根が深いものでいくと、子供がスキンシップを求めてくると「やだ、気持ち悪いからベタベタしないで。」などと突き放しておきながら、諦めて背を向けると、「ママのこと嫌いなの?」と言ったりするパターンですね。

 

このパターンは、結構、母と娘に多いというか、娘側がこれで苦しむケースが、結構あるんですよね。実は女性の摂食障害とかは、紐解いていくと、単に過激なダイエットからそうなったというケース異常に、母娘の関係に結びつくという人が結構いたりするんですね。

 

否定的ダブルバインドは、受け手側はとても混乱してしまいます。でもこれって、これを読んでくれてる保護者の方は、やっちゃいけないって頭では十分わかっているけど、ついついやってしまう、という方の方が多いんじゃないかと思います。

 

実は、このダブルバインド、否定的ダブルバインドだけでなく、良い結果をもたらす、肯定的ダブルバインドもあるんです。

 

否定的ダブルバインドが、二つ以上の異なるメッセージでどちらを選んでも不正解に導かれる一方、肯定的ダブルバインドでは、どちらを選んでも相手の益となる選択肢を伝えます。

 

心理学者のミルトン・H・エリクソンが催眠治療に応用した方法で「エリクソニアン・ダブルバインド」とも呼ばれている手法です。

 

例えば、「あなたに自分の無限の可能性に気づいていますか?」という質問は、答えがイエスでもノーでも、自分の中の無限の可能性を意識することにつながります。このような手法を繰り返して催眠療法を行なっていたということです。

 

これはビジネスの場面で実際に社員教育の手法としても使われていて、子育てにも活用できます。

 

例えば、

「ご飯の前に宿題するのと、お風呂の後に宿題するのどっちがいい?」どちらも宿題をすること前提の質問です。

 

ストレートに「宿題いつやるのよ!」と言い方だと怒りの感情がこもっていて具体的な答えは返ってこないかもしれませんが、選択肢を与えた時点で、子供の頭の中には、「ご飯の前かお風呂の後か」というイメージが植え付けられ、どちらかから選ぶ可能性が非常に高いということですね。

 

ただ、注意したいのは、そもそも、親が、親の希望通りに子供を誘導しようとすること自体が、結果的に否定的ダブルバインドにつながる恐れがあるという点です。

 

例えば、「何を選択してもサポートするよ。」と言いながら、「◯◯大学とXX大学どっちにする?」と、美容師志望の子供に言い続けるのは、一見子供に寄り添っているように見えて、結果的には否定的ダブルバインドになっていますよね。

 

肯定的ダブルバインドは、ビジネスでの活用に留めておき、(旦那さんにはどうぞ使ってください笑)

子育てにおいては、できるだけ親は一貫した意見を持って接する方が、子供が混乱することも、親の顔色を伺って成功を探そうとするプレッシャーも感じずに済むのかなと思います。

 

白か黒か、0か100か、これ「が」いいよ、ではなく、これ「も」いいよ、というスタンスでしっかり子供の話に耳を傾けてあげたいですね。

 

 

今日のお話が、少しでも日々の子育てのお役に立ててたらとても嬉しいです☺️

 

 

2月のMama Cafeのスケジュールです。

 

【小中学生英語勉強法】2月9日(水)10時半〜12時 

新しい指導要領に沿った英語学習の内容を紹介します。

今の子供たちが学んでいる英語は、親世代の時と比べると変化しています。

実際に小学校と中学校の英語の教科書を見ながら、子供たちと同じ授業のデモをやってみましょう♪

 

【子育て5つの視点】2月16日(水)22時〜23時半

石田先生の、東洋経済の記事【親1万人の悩みを聞いて考えた「子育て5つの視点」】を一緒に振り返っていきましょう♪

 

【動物園型・牧場型・サバンナ型、どの型の子育てを選択しますか?】2月25日(金)10時半〜12時

動物園型、牧場型、サバンナ型、自分は何型の子育てに近いでしょうか?

3種類の子育てパターンの違いを一緒に見ていきましょう♪ 

 

まだまだコロナで休校だったり、自宅待機だったりと、ママたちにとってもストレスが溜まりやすい月だと思いますが、Mama Cafeで自分の気持ちを他のママたちとワイワイ話しながら、息抜きして、また前向きに子育てを楽しんでいきましょうね!お話しできるの楽しみにしています♪

 

お申し込みはこちらからお願いします♪

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