先日の台風で、小学生の娘は休校でオンライン授業に切り替わりました。

3時間の授業をiPadでやるとのことで、制服参加だったので上だけ制服に着替えて下はパジャマのまま(笑)

でもなんとなく普段学校に行く時よりも髪や顔に気を使っている様子。

授業中は邪魔をしないように、セッティングをすませるとすぐに退室しましたが、セッティングをした時点で、すでにクラスの半分の子がルームに参加していて、Zoomのチャット機能を巧みに使いながらじゃんじゃん会話が進んでいました。iPadにキーボードがついているタイプなので、みんなすでにタイピングができるということ。

すごいですね!最近の小学生は。

授業中はメモを取りに来たり、休憩時間にジュースを飲みに来たりとバタバタ忙しそうでしたが、そんなこんなであっという間に3時間の授業が終わりました。

授業の後、「どうだった〜?」と聞いてみると、意外な答えが。

というのも、娘は学校で友達と過ごす時間が大好きで、毎日誰とどうしただとか、どんなことがあったとか楽しそうに報告してくれていました。

そんな娘の感想は

「マスクなしで授業できたのめちゃくちゃ楽しかったから、またオンライン授業がいい!」

というもの。

「初めてマスクなしの顔見た子もいて、大きな声で喋ることもできて、距離も気にしなくてよくて、最高だった!」

なるほど・・・。

マスクなしの顔を初めて見た、というのは結構衝撃でした。今まで同じクラスになったことがない子だと、そういうこともあり得るのですね。

そして、やっぱり普段の学校生活では結構子供達は我慢が多いのだなということも再確認しました。

マスクなしで授業が受けられることが喜びと感じるなんて、現代の教育を受けることを半ば当たり前に感じていた世代にとっては、素晴らしい体験だなとも思いました。当たり前に受けられるはずの授業を、当たり前と感じないなんて、素敵。

大きな声で発表したり、笑ったりというのは、確かにオンラインだから可能なこと。

他人の表情を読み取るには、やはり目だけでは不十分なのですね。

目力、とか、目は口ほどに物を言う、という言葉の通り、目だけで伝わることもありますが、特に子供にとっては、目を凝視して相手の感情を読み取ったりということはまだ少し難しいようです。

確かにうちでも、子供を叱っているつもりでもどうやら口元が緩んでいる時があるらしく、よく子供に、「口が笑ってるやん!」とか「鼻ぴくぴくしてるし!」なんて言われたり、嘘が見破られたりします(笑)

子供は相手の表情全体から、喜びや悲しみや怒りなど様々な感情を読み取るものなのですね。

YouTubeの動画でも、しゃべりが多い動画よりも、アクションが多いもの、笑いが多いものの方が子供に人気です。


日本人はもともと欧米の人に比べて言葉でいろいろなことをはっきり伝えるというよりは、その場の空気や相手のちょっとした仕草から気持ちを読み取るようなコミュニケーションが社会共通認識として成り立っていたのですが、コロナ禍でマスク生活が長引くことで、表情などが読み取りにくくなって来た今、より的確に分かりやすく言葉で物事を説明したり、伝えたりすることが大切なのではないかと感じます。

加えて、日本語は英語などと比較しても、喉だけを使って発話するので、はっきり喋ることを心がけていないと、相手が聞き取れないことも日常茶飯事。SNSの発展に伴い電話で話をする人も減って来たので口語でのコミュニケーション能力は低下してきていたところに老若男女マスク生活。

これはチャンス!

多くの人がマスクなしで集団生活を送れるようになるのはまだ先のことだと思います。家族以外の人たちと円滑なコミュニケーションが取れるためには、全体的な表情が見えなくても伝わる話し方を身につけていく必要があります。

その上で、オンライン上でのコミュニケーションの方がマスクなしで子供達のリラックスして学ぶ環境に一役買うのであれば、オンライン授業の時間をあえて設けるということも、前向きに考えてもいいのかもしれません。




via Smile English Kurume
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