2016年から個別指導塾を運営する中で、毎月の授業予定作成と、日々発生する欠席や振替への対応を続けてきました。
このブログでも、なぜ個別指導塾の時間割作成が複雑になるのか、なぜ一度作った予定を変更することが難しいのか、そして、それを仕組みで処理するには何が必要なのかを書いてきました。
その中で考えてきた仕組みが、スケジューリングエンジン「shiftect.」です。
今回、その基盤となる最適化技術について、特許第7926298号を取得しました。
発明の名称は「最適化処理装置、最適化処理方法及びプログラム」です。
時間割を作る仕事で難しいのは、最初に予定を組むことだけではありません。
実際の教室では、時間割を確定した後にも、生徒の欠席、講師の予定変更、振替などが発生します。
そのたびに必要になるのが、
「どの予定を動かすのか」
そして、
「どの予定はそのまま残すのか」
という判断です。
すべてを組み直してしまえば、すでに確定している他の生徒や講師の予定まで変わってしまいます。
だからといって、人が毎回、影響する範囲を確認して組み直し続けるのであれば、時間割作成や振替対応の負担はなくなりません。
shiftect.では、状態情報に基づいて、今回の探索対象として変動させるものと、前提条件として固定するものを選別し、最適化処理の入力構成を決定します。
つまり、予定を計算する前に、
「今回、何を動かし、何を残すのか」
を決める仕組みです。
この技術構造が、今回取得した特許の中核になります。
現在、この技術を最初に実際のサービスとして適用する、個別指導塾向けスケジューリングSaaS「shiftect. for EDUCA」を開発しています。
生徒、講師、教室などの条件をもとに、授業予定の作成から変更・再調整までを一体的に処理するシステムです。
2026年11月から、実際の個別指導塾で実証実験を開始する予定です。
このブログを始めた時点では、まだ「個別指導塾で毎月繰り返している時間割作成や振替対応を、仕組みで処理できないか」というところから書き始めていました。
今回、その仕組みの中核となる技術が特許になりました。
ただ、特許を取得すること自体が目的ではありません。
実際に現場で使われ、これまで人が行ってきたスケジュールの作成や変更をシステムが処理できるようになるところまで、形にしていきます。
本件について、シフテクト株式会社より正式にプレスリリースを発表しました。
本件の正式な発表はこちら
→ PR TIMES
「シフテクト株式会社が特許取得 独自スケジューリング技術を基盤に事業展開へ」