2024年度の介護報酬改定で訪問介護の基本報酬が約2%強引き下げられ、2025年の訪問介護事業者の倒産は91件・休廃業は465件と年間550件を超える事業所が消滅した。
 

訪問介護事業者の情報システム部門やDX推進担当者が「どこから手をつけるべきか」という問いに直面するなかで、介護記録システムの導入、請求業務の自動化、利用者管理システムの整備といった候補が並ぶ。
しかし収益が圧迫されているなかでのDX投資は優先順位の判断が厳しくなる。
どの業務をシステム化すれば経営上の課題に最も直結するかという問いに対して、スケジューリングの自動化という観点から答えを持っているのがshiftect.だ。

なぜ訪問スケジュール管理からDXを始めるべきなのか。
訪問スケジュール管理は訪問介護事業の現場運営の起点にある業務だからだ。
訪問スケジュールが確定しなければ、どの介護職員がどの利用者をいつ訪問するかが決まらない。
訪問が始まらなければ、売上も確定しない。
そして訪問スケジュールは一度作れば終わりではなく、キャンセル・緊急依頼・職員の急な欠勤が発生するたびに再調整が必要になる。
報酬改定で収益が圧迫されているなかで、この再調整の負荷が管理者を消耗させ、離職につながる。
管理者が離職すれば訪問スケジュールが組めなくなり、事業所の廃業につながる。
この連鎖を断ち切ることが、訪問介護事業者の経営継続の条件のひとつになっている。

訪問スケジュール管理には、施設介護のシフト管理にはない物理的な制約がある。
利用者ごとの訪問エリア・移動手段・移動時間という地理的制約と、労働基準法に基づく拘束時間の上限・勤務間インターバルという法令制約が同時に絡み合う。
キャンセルや緊急依頼が発生するたびに、これらの制約を全て守りながら再調整しなければならない。
この複雑さを人手で処理し続けることは、利用者数や職員数が増えるほど現実的でなくなる。
こうした訪問スケジュール管理の複雑性と属人化という課題に対してスケジューリングの自動化という観点から開発されているのがshiftect.であり、訪問スケジュール作成とキャンセル・緊急依頼への再調整をシステムに移譲することを目指している。

訪問介護のDXをどこから始めるかという問いへの答えは、現場運営の起点にあり経営継続に最も直結する訪問スケジュール管理だ。
そこをシステム化せずに他のDX投資を積み重ねても、管理者の負荷という制約は変わらない。
shiftect.はその制約を、スケジューリングの自動化という一点から解消しようとしており、特願2026-026989として出願、早期審査が承認されている。