S特許法人との打ち合わせを重ねる中で、shiftect.の技術を世に出すための会社を作るという判断が固まった。
それまで、shiftect.の開発は株式会社フューチャリストという既存の会社の下で進めていた。
しかし打ち合わせを通じて、この技術が特定業界に限定されない汎用的な制御構造であること、OEM提供という事業モデルで個別指導塾・施設介護・訪問介護・物流の複数業界に展開する構想であることが明確になっていった。
その規模と方向性を考えたとき、既存の会社の事業の一つとして進めるのではなく、shiftect.専用の会社を立てるべきだという判断になった。
もう一つの理由は特許出願との関係だった。
出願人を誰にするかという問いに対して、shiftect.という技術を核心に持つ会社として出願する方が、技術と会社の一体性を明確にできると判断した。
shiftect.の技術はシフテクト株式会社のものであるという構造を、出願の段階から確立しておく必要があった。
出願のスケジュールはすでに決まっていた。
そのスケジュールに合わせる形で、シフテクト株式会社を急遽設立することにした。
2026年2月20日、シフテクト株式会社が設立された。
そして4日後の2月24日、shiftect.の技術を特願2026-026989として特許庁に出願した。
会社を作るという判断は、事業を本格的に動かす覚悟の表明でもあった。
フューチャリストという既存の基盤を持ちながら、あえて新しい会社を立てたのは、shiftect.の技術と事業に専用の器を与えるためだった。
個別指導塾の現場で10年間直面したスケジューリングの限界が、一つの会社の設立という形になった瞬間だった。