「スケジューリングの最適化システムを開発したい」と説明した瞬間、多くの特許事務所の頭の中で処理が始まる。

 

スケジューリング+最適化=AIまたはソルバーを使った計算問題。 この分類が自動的に行われる。

この分類は、ある意味で正しい。

スケジューリングの最適化計算には、AIやソルバーが広く使われている。

 

しかしshiftect.の発明の本質は、そこにない。

 

shiftect.においてAIやソルバーは、最適化処理を実行する外部エンジンだ。

制御部から入力構成を受け取り、計算を実行し、結果を返す。

その役割は処理の一部に過ぎない。

 

shiftect.の発明の核心は制御部にある。

 

業務の文脈、すなわちユーザーの操作状況と確定済みデータの保持状況という状態情報を監視し、その状態情報に基づいて、今回の最適化処理において何を変数として探索し、何を定数として固定するかという入力構成を自動的に決定する。

この「問題の構造そのものを動的に制御する」という処理が、shiftect.の不変コアだ。

 

なぜ伝わらなかったか。

 

「スケジューリング最適化」という言葉が、AIやソルバーという技術カテゴリへの自動分類を引き起こすからだ。

一度そのカテゴリに分類されると、発明の説明はそのカテゴリの文脈の中で評価される。

 

「AIでもソルバーでもなく、入力構成を動的に制御する制御構造が発明の核心だ」という説明は、そのカテゴリの外側にある概念であるため、処理されない。

これは説明の問題ではなく、分類の問題だった。

 

shiftect.が属するカテゴリを最初に正確に定義できる相手でなければ、その先の議論は成立しない。

「制御の問題」として正確に理解してくれる弁理士法人との出会いが、この局面を突破する唯一の方法だった。