2025年10月、元同僚とのAI×新規事業の企画が続く中で、私は自分の構想を持ち込んだ。

個別指導塾の時間割自動化だ。

AIrrangeという名称でまとめていた。

 

10年間現場で感じ続けた限界、管理ツールでは解けない問題の本質、「配置を考える判断をシステムが担う」という構造。

これを形にしたいという話を持ちかけた。

 

返ってきた言葉は「そういうシステムはもう世の中にあるよ」だった。

 

断られた。

 

元同僚が見ていたのは市場に存在する時間割管理ツールだ。

生徒情報・講師情報を登録して時間割を表示・管理するシステムは確かに存在する。

その認識では「もう世の中にある」は正しい。

 

しかし私が解こうとしていたのは「管理」ではなく「生成」の問題だった。

複数の制約条件を同時に処理して配置を自動で生成する。

振替が発生したとき確定済みの配置を崩さずに代替案を自動で提示する。

この機能を持つシステムは、当時も今も市場には存在していない。

この違いが伝わらなかった。

 

なぜ伝わらなかったのか。 当時の私には、この違いを正確に言語化する言葉がなかった。

「管理と生成は別の問題だ」「全体生成・再生成・自動振替が一体でなければならない」という構造を、相手が理解できる言葉で説明できなかった。

伝わらなかった原因は相手にあったのではない。

自分の言語化が追いついていなかった。