15日ごろになると、ため息が増える。

 

毎月20日が時間割の配布日だ。 そこに向けて、15日あたりから本格的な作業が始まる。

事前に把握している生徒からの条件は多岐にわたる。

 

受講可能な曜日・時間帯、希望講師、NG講師、兄弟同時受講の希望。

さらに面談や電話、メールでスポットのNG日程が毎月届く。

これらを全て頭に入れながら、1コマずつ配置を決めていく。

 

気づけば10時間、12時間が過ぎている。

「あー、もうやめたい」「でも、いつかは必ず終わる」「俺が頑張ればなんとかなる」。

 

いま思えば、この考えが問題の本質を見えにくくしていた。

構造が人に無限の負荷を課しているのに、個人の頑張りで解決しようとしていた。

 

そして20日になり、時間割を配布する。

しかしそこで終わりにはならない。

 

配布したその日から、変更依頼が届き始める。

個別指導塾の時間割作成とは、20日に終わる作業ではない。

 

毎月15日から始まり、翌月の15日まで続く、終わりのない業務だ。