スタジオシフト深澤竜也デザイン事務所です。


生業として日常的にデザインをおこなっていると、どうしても完璧を求めてしまいます。

それはミスの無いとかそういう類ではなく、洗練されたものを追求してしまうという意味です。

かつてデザインを説明する時に、時代の先駆けとか先端という言葉で表されたこともありました。

自動車でいうなら、完璧なフォルムであったり、

グラフィックでいうなら、完璧な構図であったり。



今、デザイナーとして、未完成を楽しんでいます。

例えば完璧な部屋があったとします。

それははたしてくつろげる部屋なのだろうかと、問いかけます。

なんとなくズレた感じのソファーがあるだけで、安心できたりします。



完璧なファッションを着こなしているとします。

隙のなさや圧迫感で、見る人に警戒心を与えます。

少しだけ崩れていた方が安心感を与えます。


ミスをするというわけではなく、

完璧を求めて、あえて抜くという感じでしょうか。




時代は目まぐるしく変わりました。

人の心も動きも様々な制約や監視を受けるようになった今、

そういう未完成さが心に入りこんできます。