スタジオシフトです。

いつもポスターや目録などでお手伝いをさせていただいている印傳博物館様が15周年を迎えました。

15周年を記念した展示のテーマは「更紗」(さらさ)





印傳博物館では館内を第一室と第二室とに分け、

第一室では、印傳・鹿革工芸品等の古典資料と型紙を中心に展示し、第二室では道具や印傳屋の関連資料を展示しています。

古典資料の劣化を防ぐ為、年間4回の展示替えを行っています。


鹿革に模様を付ける印傳の技法には「燻」「漆付け」「更紗」があり、華やかな色彩で模様を表現するのが更紗技法です。

「更紗」は近世初めにインド・ジャワ・タイ・ペルシャ等からもたらされた模様染めの総称です。

異国的な模様や色使いが珍重され、国内の染織にも影響を与え、江戸後期の「和更紗」をはじめ、日本的な趣向や手法が取り入れられました。
 

印傳の更紗は型紙を用いて鹿革を鮮やかな色合いに染める独特な技法です。

単色と多色があり、多色の更紗は一色毎に型紙を替えていきます。地色に染め、裁断された革の高低差を整え、革と型紙のずれを防ぎながら力の加減を調節して色を重ねます。

地色となる革は白革の他、燻べた革も用いられ、最後に漆付けを併用する例も多く見られます。

革と模様の色の組合せによって色彩は多様化します。
 

今回は更紗技法による古典作品を中心に、現代に至るまでの様々な製品をご覧いただきます。

第二室では型地紙を用いたしおり作りのコーナーを設けています。
 

また、開館15周年記念事業として10月25日には館内にて更紗技法の実演を行います。
 

時間は11:00・13:00・15:00の3回を予定しています。是非、ご来館下さい。