スタジオシフトの深澤竜也です。

私はスポーツを観ることが大好きです。


甲府J1チームのヴァンフォーレ甲府はもちろんですが、全スポーツの日本代表を応援しています。


今朝のサッカー日本代表対ベルギー代表、日本が勝利しましたが、いよいよワールドカップが迫ってきてる感じがしますね!!

ワールドカップと言えばこの話しを思い出します・・・この話しを聞けば、必ずデンマークが好きになる・・・行きたく、いや住みたくなる。



長いけど(笑)我慢すれば必ず(爆)特に最後の方が(泣)ベタだけど泣ける。


デンマーク、皆さんはこの国をご存知ですか?

南アフリカのワールドカップで日本と対戦した国です。

ワールドカップで日本と対戦した時、なぜか日本ではなく、デンマークを応援する県があったのを憶えていますか?

そう・・・あれで、いったいどんな物語があったんだろう?って調べたんです。

探していくと、やっぱり温かい話しに巡り会いました。



ドイツの上、スウェーデンの下の赤い場所、ここがデンマークです。

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首都はコペンハーゲン、人口は531万人
いたって小さな国です。

だけどここからデンマークの大きさ、温かさを書いていきますね。


2002年日韓ワールドカップに2大会連続、3回目の出場を決めたデンマーク。

デンマークはワールドカップのキャンプ地を和歌山県に決めました。


ワールドカップ出場国のキャンプ地での練習というものは非公式、非公開が通例だけど、デンマークは違う。

練習初日からデンマークチームの意向で全ての練習を公開しました。

練習後には見学に来ていた地元サッカー少年たちを招きいれ、一緒にミニサッカーを行ったりもしました。

この評判を聞きつけ、デンマークというチームが「むちゃくちゃフレンドリー」という口コミも多かったそうです。

そして練習後には気軽にサインに答える選手たち。

監督も練習後にはサッカー少年たちの練習を指導したりもした。



この監督にある記者が聞きました。

「他国は練習を公開しないで、試合に備えていますけどデンマークはこれでいいのですか?」

デンマーク・オルセン監督は・・・

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「我々の強さは練習を秘密にしたところで変わらない。

絶対的な自信をもって試合にのぞむだけ。

何より、キャンプ地を提供してくれた和歌山の人たちが喜んでくれることはどんどんするべきなんだ・・・

試合も大事だが、この交流も大事にしたいと選手全員も言っている」


このオルセン監督のエピソードをもう一つ。



ホテル入り初日のことである

デンマークチームが来日し、ホテルでの歓迎セレモニーを受けた後、

宿泊先のホテルの支配人と料理担当のコック長が監督の部屋へ挨拶に訪れました。

「これからの数日よろしくお願いします」という言葉とともに、

支配人とコック長には聞いておきたいことがありました。

それは食事の問題。

他国の宿泊先ホテルに連絡をすると、食事でかなりもめたという事を聞いていた

「口に合わない」「母国の材料で調理してくれ!」といった文句を。


それを監督に聞いたところ、

「一切お任せします そちらが用意される料理を我々はご馳走になります」

この言葉に驚いた支配人とコック長だったが、さらに・・・

「こちら和歌山をキャンプ地に決めたときから、食事もそちらにお任せしようと私と選手たちは言っていた。

選手も理解している、全てをあなたたちにお任せします」


「和歌山で有名な食材は何ですか?」と彼は聞いた

「和歌山では魚が有名です、カツオという魚が特に有名です」と・・・

「それでは、そのおいしいカツオを我々に食べさせてください

あなたが腕をふるって、おいしいカツオを選手たちに食べさせてやってください」


さすがバイキングの国、今のソマリア海賊とは心が違う!


この食事に対する『良き姿勢』は監督だけではありませんでした。


ある選手が通訳に、

「デンマークでは食事するとき神への祈りをするのだが、日本では食事始める時に何かするんですか?」

『たいていは手を合わせて『いただきます』と言ってから食べます」と答えた

すると彼は・・・

「こうやるの?」と通訳に聞きつつ、手を胸の前で合わせた。

彼は顔の前まで手を上げると、その姿のまま、コック長の方へ向き頭を下げました。

それを見ていた他の選手たちも彼にならい、手を顔の前で合わせた。

この時から、食事のたびに手を合わせる選手たち。

コック長は、「今の日本人でも『いただきます』『ごちそうさま』言えない人が多いのに、外国の人にあんなことされたらね~~むちゃくちゃ嬉しかったですよ」と


この最初に手を合わせた選手は、トマソン。

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このトマソン選手・・・この大会では4得点をあげ、デンマークを決勝トーナメントに進出させた立役者です。

南アフリカ大会でも試合に出ていたし、

あの元日本代表・小野選手がいたオランダ・フェイエノールトに同じ時期に所属していたことでも有名だよね。



彼の優しき一面をもう一つ・・・。

それはある握手会でのこと。

デンマークというチームは前述したように

練習を公開し、和歌山県民との交流を積極的に行った。

練習後は地元サッカー少年たちとミニサッカーを行い、握手会、サイン会もたびたび行った。

そのひとコマの話。


その日も、いつものごとくサイン会が行われた。

気さくなデンマークの選手たちを県民も大好きになった。

あの日もデンマーク選手たちのサインを求め長蛇の列が出来上がっていた。

気軽にサインをするデンマーク選手たち、もちろんトマソンもその中にいました。


その最中のこと、トマソンの前にある少年が立ちました。

彼はトマソンの前に立ちつつも・・・少しモジモジしていたそうです。


後ろに立っていた母親らしき人が彼を促す・・「ほら!早くしなさい!」

トマソンも少し「変だな」と思ったのでしょうか、通訳を通じ「どうしたの?」と彼に聞いた。


意を決した少年はポケットから一枚の紙切れを出し、トマソン選手に渡す。

それは学校の英語の先生に書いてもらったものだという英語で書いた文章。


その紙切れにはこう書いてあった・・・

「ボクは小さいころに、病気にかかって口と耳が不自由です・・・耳は聞こえません、話せません・・・だけどサッカーだけはずっと見てきました、大好きです。
デンマークのサンド選手とトマソン選手が好きです頑張ってください」と・・・

その手紙に通訳も・・・その場にいた記者も驚いた。



言葉が出なかった・・・だが、トマソン選手はニッコリと微笑み少年に・・・

「それなら君は手話はできますか?」と・・・手話で語りかけた。

その『言葉』に驚く少年と母親。

再度聞くトマソン・・・「手話はわかりませんか?」と・・・

それを見ていた通訳は、トマソンに言った。

「ミスタートマソン、手話は言語と同じで各国で違うんですよ」

国によって違う、ましてや日本国内でも地方によって違う

「そうだったのか・・・」という顔をしたトマソン。


そして彼は通訳に「ボクは彼と紙で、文字を通して話をしたいのですが手伝ってください」と言った。


トマソンは「後ろの人たちにも彼と話す時間をボクにくださいと言っておいてください」とも言った。

後ろで順番を待つ人たちは何も文句を言わなかった・・・一言も文句を言わなかった・・・。


彼らに「2人の時間」をあげたいと他の人たちも思ったのでしょう。

そして通訳を介し、少年とトマソンの『会話』が始まった。
「君はサッカーが好きですか?」

「はい。大好きです」

「そうですか。デンマークを応援してくださいね」

「はい。あの聞いていいですか」

「いいですよ。何でも聞いてください」

「トマソン選手はどうして手話ができるんですか?正直、ビックリしました」

彼は「ボクにも君と同じ試練を持っている姉がいます。その彼女のためにボクは手話を覚えたんですよ」と・・・。


その彼の言葉をじっくりと読む少年、そしてトマソンは少年に言いました。

「君の試練はあなたにとって辛いことだと思いますが、君と同じようにあなたの家族も、その試練を共有しています。君は一人ぼっちじゃないという事を理解していますか?」

この言葉に黙ってうなずく少年。

「わかっているなら、オーケー!誰にも辛いことはあります。君にもボクにも
そして君のお母さんにも辛いことはあるのです。それを乗り越える勇気を持ってください」とトマソンは言いました。



このやり取りに涙が止まらない母親。

この光景を見ていた記者も涙しました。

その場にいた人たち、その2人を見ていた人たちも涙しました。


そして、トマソンは最後に少年にこう言いました。

「ボクは今大会で1点は必ず獲ります。その姿を見て、君がこれからの人生を頑張れるようにボクは祈っておきます」

この言葉に・・・この少年は初めて笑顔を浮かべたそうです。

「はい!応援しますから、頑張ってください」と少年は言いました。


その後母親は、

「あんなことされたらデンマークを応援しないわけにはいかないですよ、日本と試合することになっても、私らはデンマークを応援しますよ」と涙を流し、笑いながら言いました・・・・

そして、このトマソン・・・少年との約束を守り、得点を決めました。

1点どころか、4得点という大活躍だった。


そんなデンマークを和歌山県民は応援に訪れたそうです。

試合が韓国であろうとも彼ら和歌山県民は応援に駆けつけたそうです。


オルセン監督は「試合会場が韓国であっても、和歌山の応援はわかった。あれが我々の力になった」と・・・

デンマークは2勝1分け、見事1位通過を決めたのである。


そして、向かえた決勝トーナメント1回戦

場所は新潟スタジアム、相手はあのイングランド。

スタンドからは「ベッカム!!!!」という声が至るところから響いていた。

その声に和歌山県民は叫ぶ

「にわかイングランドファンを黙らせろ!」
「ベッカムがなんぼのもんじゃ!頼むぞ!デンマーク」と。


だが・・・和歌山県民の想いは通じなかった。

デンマークはイングランドに0-3という予想外のスコアで敗れてしまった

その日の和歌山県には雨が降ったという

県民の涙雨だったのかもしれない・・・・

負けはしたが、和歌山県民はデンマークというチームを誇りに思っていた。

「よく頑張った!」「後は快く母国に帰ってもらおう!」という言葉が彼らの合言葉になった・・・

「デンマークお疲れさま!会」なるものが宿泊先のホテルによって開催され、

そこには多くの和歌山県民が集まったそうです。


その催しに「ありがたいことだ」と言ったオルセン監督

もちろん選手たちも全員出席した。あのトマソンもその場にいた。

そこでトマソンは見つけた・・・『あの少年』を見つけた

少年と母親もその会に出席していた。

少年と母親の元に、通訳を携え近寄るトマソン。

トマソンの姿に気づいた母親は頭を下げる。

少年はトマソンへ笑顔を向ける。

そして、トマソンは少年にこう語りかけた・・・・

「せっかく応援してくれたのに負けてゴメンね」と『紙』で語りかけた。

これに少年は答える・・・

「お疲れ様でした。負けたけどカッコよかったです。

それに約束どおり点獲ってくれたからボクは嬉しかったです」と・・・・

「ありがとう」と言うトマソン。

そして、この少年にトマソンは言った・・・

「ボクから君に言える言葉はこれが最後です。よく聞いてください」


「君には前にも言ったとおり、試練が与えられている。それは神様が決めたことであり、今からは変えられない。ボクが言いたいことわかりますか?」

「はい」

「神様は君に試練を与えたけど、君にも必ずゴールを決めるチャンスを神様はくれるはずです・・・そのチャンスを君は逃さず、ちゃんとゴールを決めてください」

この言葉に少年は笑顔満面の顔でトマソンに「はい」と言った。


最後に2人は仲良く写真におさまった
飛びっきりの笑顔を浮かべファインダーにおさまる2人

この写真は少年の宝物になるでしょう。


>君には前にも言ったとおり、試練が与えられている。それは神様が決めたことであり、今からは変えられない。


>神様は君に試練を与えたけど、君にも必ずゴールを決めるチャンスを神様はくれるはずです。


そう、試練を与えられ、それはもう変えられないもの・・・これが私が言った「諦めなければいけないもの」

でも、そこから何を産み出すのか?・・・そこが出発点となり、新しい人生が始まる。


私たちは、試練を与えられ、そこからそれを乗り越えようとする人の事を『チャレンジド』と呼びます。



トマソンに出会ったことによって少年は『前へ進む』に違いない・・・

彼の転機になることでしょう。

小さな少年と心優しきトマソン、そしてデンマークに栄光あれ。。。


この話しはこの本に出ています↓

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