スタジオシフト代表の深澤竜也です。


東日本大震災で、私たちは津波の恐怖を見せつけられました。

そして福島第一原発の被災。

そこには、「想定外」という言葉があちらこちらで使われ、問題になっていたようですね。



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これは今回の津波の高さを表したグラフです。

陸前高田市で15.8M・・・ビルの4階程度でしょうか、たしかに想像を絶するもの。


そしてこれは、明治以降に三陸地方が襲われた津波です。

●明治三陸地震 1896年6月15日 本州で過去最大の38.2メートルの津波。死者約2万2000人

●昭和三陸地震 1933年3月3日 最大28.7メートルの津波が太平洋岸を襲い、死者・不明3064人

38.2mと言っているのは、津波が斜面を駆け上がった数字なので、今回の陸前高田市の15.8Mとは比較できません。

東日本大震災では、現在解っているところで岩手県宮古市で38.9mまで駆け上っているのが確認されています。



先ほどに話しは戻りますが、「想定外」とはやはり人間が考えた基準から外れたものとして捉えます。

もちろん歴史のデータを計測して、ここまでは来るだろうと、様々なものが設計設定されています。



しかし相手にしているのは自然なのですね。

何が起こるかわからないのが自然であることは、今回のことでも解ります。

歴史を遡れば、大陸さえ沈んだことがある・・・いや大陸はぶつかりながら、吸収分裂を繰り返しながら、今の状態になったことを考えれば、

地球にとっての長い時間の中で、想定されないことなんてないのではないかと思ってしまいます。



「想定」それは人間が作った判断基準です。

自然は人間の想像をはるかに超えるもの。


しかし・・・想定基準を作らないと、ものは作れないのも事実なんですよね。