こんにちは。シェリーMです。
20代後半から30代になってくると、
どうしても意識してしまうのが、「結婚」。
付き合っている相手のことも、
新しく出会った男性のことも、
ついつい結婚相手として
ふさわしいかを評価してしまいます。
でも、これがけっこう悩むのです。
そもそも、結婚相手にふさわしいかどうかって、
どうやって判断するの?
年収? 性格? 将来性?
相性? フィーリング? 評判?
結婚相手に求めるものって、いろいろあると思いますが、
それを100%満たしてくれる人は稀ですよね。
じゃあ、どの辺で決断する?
いつまで待つ?
そんなことを考えていると、悶々としてしまいます。
あなたが結婚相手に求めるものは?
結婚相手を選ぶときに、
条件面を重視する方も多いと思います。
年収がいい、ルックスもいい、職業もいい、
親も優しい、共通の友人も多い、趣味も合う、
もちろん、あなたが出す条件を、
少しでも多く満たしてくれていれば、
いい結婚相手だと感じるでしょう。
でも、たいがいの場合は、
いいところもあるし、
マイナスに見えるところもあるもの。
その折り合いがつかないから悩むわけです。
たとえば、こんな相談がありました。
40歳の女性。会社員。
結婚願望あり。
出産もしたい。
付き合っている男性も同じ年齢。
男性は都内の会社に勤めるエンジニア。
二人とも平均的なお給料はもらっています。
二人の交際はもう3年以上になります。
彼女は彼のことを、
「とてもいい人」と言っています。
性格が穏やかで、思いやりがあり、
仲間も多く、よく遊びに出かけている。
実家に住んでているので、母親と二人暮らし。
仕事も真面目にしている。
無駄遣いもしない。
一緒にいて安心できる人だそうです。
彼は、彼女との結婚を望んでいました。
でも、彼女はなかなか踏ん切りがつかない。
彼もハッキリした答えを出すのが恐いのか、
それ以上、話を進めようとしなかったのです。
彼女が私のところへ相談に来た時、
恋愛以外のことを尋ねてみました。
彼女は、自分が生涯打ちこめる仕事を
持ちたいと言っていました。
つまり、今の仕事だけでは満足していない。
できれば、独立して自分のビジネスを
やりたいと思っていると。
ただ、独立してうまくやっていく自信がないから、
現状のまま動き出せないでいる。
そういう状態でした。
「結婚と仕事は別に考えてもいいですよね」
と私が切り出すと、
「自分自身のことが落ち着かないのに、
結婚したら責任が重くなるので余計に動けなくなる」
彼女はそう感じているというのです。
彼女の性格を占ってみると、
非常に独立心が強い女性で、
かつ自分のアイディアや感性を活かした
クリエイティブな仕事に適していました。
現状の仕事は、社内のサポート的な業務ですので、
満足できていないのは当然ともいえます。
彼女自身が、まったく活かされていないのです。
「結婚したら、新しい家族のなかでも、
あなたらしさを活かせないかもしれませんね」
私は感じたままを伝えました。
彼女は大きくうなずきます。
彼は穏やかな性格。
言いかえると、周囲に合わせ、
あまり個性を主張するタイプではない。
人とケンカすることもないが、
人と違うこともやらない。
要するに、当たり障りのない人物です。
そして、彼の母親もそういうタイプ。
夫に尽くして、家の中でおとなしくしている。
外に出て意見を主張するなんて、到底ありえない。
「私がそのなかに入ったら、
家族の和を乱してしまいそうなんです。
彼もお母さんも、ストレスに感じると思います」
たしかにそうかもしれません。
「でも、3年以上付き合っているのだから、
彼はあなたの個性も理解してくれているのでは?」
「そうだと思います。
私のわがままも黙って聞いてくれます。
でも、ハッキリと結婚しようとは言わないし、
結婚に向けた準備もなにもしていません……」
そういうことか……。
付き合っている間は、
優しい彼といるのが居心地がいいのです。
それは、彼女が自分のペースでいられるからです。
でも、逆に言うと、彼女は、
男性はもっと強くあるべきで、
ぐいぐい引っ張ってくれるような人を理想としている。
彼女自身が黙ってついていきたくなるような、
男性らしさを求めている。
それが彼にはないのです。
そして、結婚という枠に入ったとき、
常識や風習、世間の目などが、
二人の生活にも影響してきます。
その枠のなかで生きることに、
抵抗を感じているのです。
「先に、仕事の方を充実させたら。
やりたいことを始めてみるとか。
そうしたらまた違う展開が見えてくるかもしれませんよ」
私は彼女にそうアドバイスをしました。
彼と結婚すれば、
彼女らしさが失われてしまいます。
彼女はそれを一番嫌がっているのです。
「でも、もうこんなに気の合う男性は
もう現れないかも……」
彼女は、少しだけ不安を見せました。
でも、それは恋愛や結婚に
対する不安というより、
新しい仕事や自分の人生を
築いていくことへの不安なのです。
「結婚したら、その先数十年も
生活が続くのよ。それでいいの?」
彼女は黙ってしまいました。
しばらく沈黙したあと、
「このまま彼と一緒にいると、
彼も結婚できないままになってしまう。
それはかわいそう。
彼のお母さんもかわいそう」
彼女はハッキリとそういいました。
彼女はとても優しい性格です。
彼の未来や彼のお母さんの気持ちまで、
きちんと考えていたのです。
「あなたの気持ちに正直になって。
周囲の人のためではなく、
あなた自身の幸せを最優先させていいのよ」
そう伝えると、
彼女の顔から緊張が抜けていきました。
彼女はそれぐらい囚われていたようです。
「自由に生きることはあなたの権利ですよ。
あなたが自分の人生をどう築いていくか。
それはあなたの特権なんですよ」
その言葉を聞いて、
彼女はスッキリした表情で帰っていきました。
数日後、彼女は起業スクールに入って、
本格的に起業の準備を始めた
というメールをくれました。
彼女がハッキリした態度を見せないと、
彼は彼女の言いなりになってしまう。
そう考えた彼女は、
彼に別れを伝えたそうです。
お互いに優しい性格の二人。
だからこそ、結婚を考えるほど
大切に思っていたのでしょう。
彼女と彼に、たくさんの幸せが
訪れることを祈っています。