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喫茶店やレストランでアスリートのインタビューを行うとき、どの飲み物をオーダーするか、私は密かに注目している。コーヒー、アイスティー、ジンジャーエール、フレッシュジュースなどさまざまだが、総合的に見ると、炭酸水を注文する人が多いという印象がある。
炭酸水が健康によいということは知られているが、具体的にどのような効果があるかを、みなさんはご存知だろうか。
炭酸水の中には二酸化炭素が含まれている。炭酸水を飲むと、水とともに二酸化炭素を体内に取り入れることになり、血中の二酸化炭素濃度が高くなる。すると体は「酸素が足りない」と危険信号を出し、酸素の濃度を上げようとして、血管を広げて血流量を増やす。これにより、軽くジョギングするのとほぼ同じくらいの運動量を体が感じるといわれている。血行が促進されることで、体の冷えも解消されるという。
また、体は疲れると疲労物質である水素イオンを体内に溜め込むが、炭酸水を飲むと、炭酸ガスが水素イオンと結びつくため、水素イオンが中和されて量が減る。つまり、炭酸水は疲労回復にも効果があるということだ。炭酸系の入浴剤も売られているが、炭酸水の風呂に浸かるだけでも疲労回復が期待できるという。
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というわけで、体が疲れたら炭酸水を飲み、体を中和させて弱アルカリの状態にするとよい。血流がよくなることにより、血中の老廃物を押し流してくれることも、疲労回復効果をさらに促す。アスリートが炭酸水を好んで飲む場合は、この疲労回復効果に着目しているケースが多いと考えられる。もちろん、さっぱりした飲み口で心地よいという理由もあるだろう。
また、食事前に炭酸水を飲むと満腹感が得られるため、食事量が少なくて済む。減量中のアスリートには重宝するかもしれない。そのほか、炭酸水の硬度が高ければ、便秘を解消する効果もあるといわれている。
余談だが、以前『イチロー・インタヴューズ』(石田雄太著・文春新書)を読んでいて、イチロー選手が取材時にコーラを飲んでいたことを知った。ウソかホントか知らないが、コーラ350ml缶1本分にはスティックシュガー10本分以上の糖分が含まれていると聞いたことがある。普段から愛飲しているわけではないかもしれないが、仮にそうだとしたら、アスリートが何を飲むかなんて結局そこまで大事ではないのかも・・・と、あの活躍を見ながらつい思ってしまった。