最近、リノリウム版画のことをはじめて認識しました。実は去年は東山口のthe hillsでファッション誌のリノリウム版画展を見たことがありました。あの頃はただ絵が美しいと思っただけです。

先月In arcacle、リノリウム版画を何百点も扱っている専門店を訪問し、そこのスタッフが親切でリノリウム版画の関連知識や価値を教えてくれました。

In arcacleは洋式の一軒家の中にあり、入り口を潜って細長いガーデンらしい空間が見えます。

暖冬で植物たちは元気に伸びています。


赤いドアを開けて、最初に目に入ったのは赤いこの壁と上に静かに飾ってあった版画です。



黄色気味で年代感のあるこの建物の壁を生かし、版画の歴史感は引き出されました。レースカーテンをプラスしてより欧米当時の雰囲気が感じられます。



限られた室内空間ですが、専用の収納スペースが設けています。この一列は「収納タンス」です。

興味のあるテーマの「タンス」を引き出して、そのテーマの版画は見えるし鑑賞できます。


ピカソのリノリウム版画も展示されています。スタッフの話によってこれはピカソ遺産基金会が授権して作られたもので、生産数は制限されて貴重な版画です。

普段見た油絵とまた一味違うリノリウム版画です。歴史感やレトロ感を維持するためにその装幀も工夫とこだわりが厳しく問われます。

版画の世界に浸った一日でした。