真夏日の午後、広東美術館に展示会を見に来ました。


いま行われているのは"世塵土"という風景画展です。画家は地方出身の邵増虎さんです。四つのテーマに分けて作品を出展されています。


古い友人
ここの友人は牛です。邵さんは若い時に一緒に農村の牛と過ごした光景と、現在また農村に戻って牛たちに会える日々、牛たちのある生活風景を取り上げた作品の集合。


邵さんの話では牛たちの誠実さ、勤勉さは時には人間より強そうです。牛たちと友達になるのは人間の友達になることより楽ですって。人間は変わりやすく、環境の影響で変えられやすい一面は否定できないと思います。社会にいることは終始自分のままでいられるかという場面を直面しなくてもなりません。邵さんの話は社会人の私たちにとって考えるきっかけになるでしょう。

世間を見る
この部分は四季折々の景色を描き、季節の代表風景を取り上げた作品の展示です。



春はピンクの桃花で秋にはだいだい色に染まった木々。見ているとその時の温度、風感覚を感じるような気がします。

川のうた石の賛嘆
中国語は後石記というテーマ名ですが、石が主体ですが、川があるからこそ石の存在意味は違うと思いますので、このよう訳させてもらいます。

川水の青と緑の透明度の表現がとても好きで、この色のトーンはきれいだと思います。宝石のように輝いているように見えます。

こちらは川の底の砂と石を表現する絵

樹木に捧げ
大自然の重要な一環、樹木はいろんな生命を育てていると認識されています。
が、人間社会の建築には樹木のことを欠けてはいけません。大切に扱うことと共存する調和を求める私たち。

人間社会を作る中に使用する解体された樹木

これから使用される樹木

こちらの絵では樹木の壮大さ、自然への敬意は含まれいるなと思います。

約四十分の鑑賞を終え、美術館から出るとき日はまだ鮮やかです。

細やかなことでも微塵のようなことでも誰かにとっては意味が出るものになるでしょう。世間には身の回りの塵土を見つけた人が必要です。