どちらかというと4-5年生向けの話かもしれません。中受の過程でいちばん大切だと個人的に思っているのが、「如何に子供に自律的に勉強をさせるか」ということ。でもそういう状態になるには個人差もあってなかなか難しい(例外的なアルゼロのお子様とかはそういう悩みは無いのかもしれませんが)。

では自律的に勉強しない子供に対してどうやって勉強させるか?ですが、個人的には「勉強しなさい」と親から一方的にいつも言うのは、効率性(いやいや勉強しても定着しない)やリスク(勉強嫌いになってしまうリスク)の観点からあまり得策ではないと思います。余談ですが、私の弟はまさにこれで勉強嫌いになり中受を断念しました。

我が家で長男が4-5年生前半のときには、こんな工夫をしていました。
①「勉強しなさい」と親から言わない。「何時から勉強やるの?」と子供に聞いて、「XX分後」と彼が答えると、「じゃあそれをAlexaに言ってタイマーセットすれば?」と言う。アラームが鳴ると彼が自分で決めたことなので、自ら机に向かって勉強する(普通のタイマー等でも代替可だと思います)。
②勉強が嫌いな分野も、他の好きな分野とつなげて、できるだけ興味を喚起する事を試みる。うちの場合は、長男は地理があまり好きではなかったのですが、歴史、特に戦国時代が好きだったので、戦国武将の城、領土、戦いの場所、などとつなげて、地理に興味を喚起するよう努力しました。
③親が子供に読ませたい本があれば、買って食卓に置いておく。「読んで」とは言わない。うちの場合は、子供が「なにこれー?」という感じでたいてい自発的に読んでいました。これも自らの意思で読むことを選択しているので、しっかり読む。

やはり「やらされ感」で勉強をやるのではなくて、自分の意志で勉強することが重要なのかな、と。なんだかんだそんな長男もすっかり受験生らしく今はかなり自発的に勉強をするようになりました。

勿論入試結果も重要なのですが、自らの意思で勉強して、幅広い知識を得て成長していく、という過程は入試結果より重要だと、自らの中受経験を踏まえても思っております。

これだけ頑張って成長している長男を見ると、気が早いですが、入試結果がどうあれ、家族で本当に素晴らしい貴重な経験ができているな、と思います。