続いて東大理です。
第1問
(1+1/t)^t の単調増加性と(1+1/t)^(t+1/2)の単調減少性を示せば、両方とも極限が
eなので終わり。
後半の方が少し気づきにくいかな(自分も少し考えた)。標準。
第2問
巴戦の確率。文系と同じく、最初Aが勝つかBが勝つかで場合分けて、永久に終わらないのはどういうときかを考えると(3回で元に戻る無限級数が)見えます(それをちょっとずらすとAが優勝するのがどういうときかわかります)。そのうちの一方がAがBに勝って優勝する場合で、もう一方がAがCに勝って優勝する場合なので、これから条件付確率もわかります。標準からやや難。
第3問
三角形の面積の最小値の問題。直線の方程式もしくはz座標を利用した外分点の公式から、R1,R2,R3が簡単に計算できます。これがいちばん易しい。やや易。
第4問
複素数平面。でましたね。複素数平面の参考書書いているので、ちょっと嬉しい。
鋭角三角形に関する条件なので、3つの複素数の偏角が―90°から90°の間になる条件を調べます。-z、とz+1は簡単にわかります。1+1/zは(-1-z)/(0-z)を考えて、0とー1を直径とする円を利用します(ガリガリ計算してもできます)。標準。
第5問
整数。10進法の小数についての問題。(1)(2)はそれぞれn、mについて解くだけ。見かけほどではありません。(3)は背理法。sが存在したとすると、√sは有理数。これからsは平方数であることが導けます。(1)、(2)を使ってないのがちょっと不安(笑)。
第6問
数Ⅲの体積。平面z=tで切ったとき、点P(x、y、t)が切り口上の点であるための条件(CPの長さに翻訳できる)をx、yの不等式に直すと円の周および内部になるので、断面積がわかり、あとは積分するだけ。標準。
易しい問題がありませんが、いつものパワフルな問題もない。去年よりもやや易しめだと思います。