「電車男」「ドラゴン桜」「女王の教室」に次いでこのところ夏ドラマの4番手。放送するごとに視聴率を落とし、今や上位30位から消える日も近いとみられている。
「スローダンス」(フジ、月曜9時)が放送される前、誰がこんな事態を予想しただろうか。深津絵里(32)と妻夫木聡(24)とのダブル主演。脇を支える広末涼子(25)は結婚・出産後の復帰第1作という話題を抱え、小林麻央、蛯原友里など期待の若手もズラリと揃えた。「ヒット間違いなしの豪華メンバー」と書いたスポーツ紙もあったほどで、たしかに初回視聴率は、夏ドラマの中でトップの22.5%をマークした。それなのに、このテイタラクで、関係者からは「広末が悪い。深津が可哀想」「いやいや、結局は深津だって一人でメーンは張れなかっただけ」などの不協和音が飛び出している。不振の分析はもう少し様子見が必要だが、深津が“女優生命最大の危機”に立たされていることは事実だ。
もっとも、深津本人はそんなことでヘコたれはしない。それだけの辛酸はナメている。デビュー(88年)直後には「水原里絵」「高原里絵」などと芸名を変えさせられ、一時は歌手デビューさせられたこともある。ようやく芽が出たのは、97年、演出家の野田秀樹の舞台「キル」に出演してからである。野田が「弱音を吐かない子だ」と感心している。
シンの強さは“男性遍歴”からも見て取れる。これまでミュージシャンの小沢健二、前出の野田秀樹、俳優・堤真一などとウワサになっている。堤との一件では、当時、堤の交際相手とみられていた鈴木京香との間で「壮絶バトルを演じた」などと書かれた。しかし、これらについて、深津自身が釈明や反論をしたことは一度もない。いつもマスコミに背を向け、役柄とは一味違った「耐える女」を通してきた。
考えてみれば、ヒットした深津の話題のドラマはいつも、強力な相手役がいた。「踊る大捜査線」は織田裕二だし、「空から降る一億の星」はキムタク。これならヒロインは誰でもヒットはしただろう。デビューから10年間、下積みに耐えた深津なら、これぐらいの冷静な目は持っているはずだ。
「今回は相手役が悪かったかな~」――最大の危機も、当人はこんなふうに割り切って、案外ラクラクと乗り越えてしまうのではないか。