昨年2月、もうすぐ6年生になる子がお母さんとやって来ました。中学受験を目指したい。でも、こんな時期からお願いしてもいいかということでした。学校の成績もよく、通常であれば、そのまま公立の中学というところなんでしょうが、実は、小学校が私立だったので、地域の学校には通っておらず、公立の中学では友達もいない状況になるのでした。やさしい子で、真面目なのですが、ちょっと乳母日傘のところがあり、公立の中学では、いじめにあいそうなタイプでした。この子をAとします。

到達点(僕は学力の現在レベルをこう呼んでいます。)を確かめるために、国語が得意だというので、某中学の入試問題をやってみました。たまたま、確認試験に来た一級下(つまり4年生)のすでに塾に来て半年以上の子(Bとします。)にも、ついでに、この試験を受けてもらいました。合格者平均点55点くらいの問題です。

Bは54点でした。なんと、まだ4年なのに、ほぼ合格点。

さて、Aはというと、42点でした。Aは試験最中からパニクってました。結局、1問目の物語文は40点中18点。言葉のきまりの2問目は25点中16点。最後の説明文の3問目は35点中、わずかに8点でした。(ちなみにBは26点、12点、16点)

1も3も、長文ですが、内容が把握されていませんでした。よっぽどカルチャーショックだったのでしょう。試験が終わって、Aは、学校では、もっと点数が取れること、帰りの時間を気にして身がはいらなかったことなど、採点前から言い訳を始めていました。 to be continued