中学受験はオールマイティが基本です。算数や国語はなんとか教えられもするのですが、社会や理科はからっきしだめという親が多いです。忘れないで下さい!4科目とも100点満点です。(勿論、そうでないとこもあります。)前にも話しましたが、小学校5・6年の社会・理科は中学校と同じことをしています。ちゃんと小学生時代に勉強しておくと後からちゃんと役立ちます。

それから、社会は暗記科目ではありません。例えば、聖徳太子は有力豪族(蘇我氏)の力を借りて、天皇中心の国を作ろうとします。その後、蘇我氏が強くなったので、今度は、天皇側(中大兄皇子)は藤原氏(貴族)の協力を得て豪族をやっつけます。そうすると、藤原氏(貴族)が力を持って、天皇は上皇となり、守りのため回りに武士(源氏・平家)を配する。

やっぱり力をつけた武士が主導権を握り、鎌倉幕府(源氏)を作ります。そして将軍の替わりに執権北条氏となり。北条氏が元寇で求心力を失い、後醍醐天皇が建武の新政。それに勝った足利氏が室町時代。やっぱり足利氏が求心力を失くし、下克上、群雄割拠の戦国時代。織田、豊臣ときて、関が原で徳川氏。永い江戸時代に鎖国を破る黒船。薩長連合に徳川慶喜、大政奉還。天皇中心に明治時代。日清、日露は勝ったもの、太平洋戦争(第二次世界大戦)に敗れ、主権在民国家へ。この大きな流れに枝を付けると日本史になります。歴史の問題には必ず「なぜ?」が付いてきます。例えば、「武士はなぜ起こったか?」、「徳川幕府は参勤交代をなぜ大名にしいたのか?」てな具合です。僕は、歴史を教えるとき、世界史も日本史も必ず、全体の流れからやります。

話は変わりますが、テレビは歴史の先生です。「水戸黄門」はご存知のように、徳川家五代綱吉の時代。「必殺シリーズ」は実は幕末でした。最近、歴史を扱った教養クイズ番組が増えてます。歴史はおおむね知っていると面白いんです。「篤姫」の視聴率すごかったですね。妻は、状況がわからない時、時代背景を聞いてきます。少し説明すると、「そうだったんだ。解ったわ。」って言ってます。