私の教え子の4歳児の作った写真です。
作品名は【セミ】です。この子はすごく賢く育っています。
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昨日の記事の続きです。
マールとバーツの物語の後日談です。
マールが亡くなり五年程たちました。
ある日、マールのお母さんからバーツに電話がありました。
「マールの部屋から日記が見つかり、あなたに是非見てもらいたい」との事でした。
お母さんに会ってその日記を見せてもらいました。
【マールの日記から】
親友のバーツへ
バーツ、君に出会ったのは中学一年の時、君は僕とまったく正反対の人間だとみんなは思っただろう。
でも、小学生の時、重い病気で入院する前、僕はきみとそっくりの性格だったんだ。
入院して僕は自分の命が長くない事を直感したんだ。
退院できた時、僕は思った。「限られた人生だ。人の事は気にせず、自分がおもしろいと思った事、自分がしたい事は全部するんだ
思い切り楽しむんだ」と誓ったんだ。
だから僕の行動に迷いはなかっただろ。
でも、本当は何か、ものたらないもの、を心の底に感じていたんだ。
中学でバーツ、君に出会った時はあまりにも昔の僕ににているので驚いたよ。
夏休み父の仕事で君ん家のとなりに引っ越した時、運命を感じたよ。
「僕は君の心の中で長く生きられるかも」と、だから、僕は必死で君に僕が楽しいと感じる事を伝えたのさ。
君はおもしろいよいにみるみる変わっていった。
でも僕の方が君から教えられた事が逆に多かったんだ。
だから、その後の5年間はバーツ、君のおかげで毎日輝いていたよ。
人生て与えよう、与えようと思えば思うほど、返ってくるんだね。
バーツ、君に出会えて本当に良かった。バーツ、人生ていいもんだね。
ありがとう。
バーツは日記を読んで涙がとめどもなくあふれ、止まらなかった。
感謝の思いで胸がいっぱいになった。
マールの心はバーツの中で生き続けている。
教訓
人生は与えよう、与えようと思えば思うほどかえってくる。
人は死んでも人の記憶、心の中に生き続ける。