小学生クラスで最近おきた、ほっこりエピソードをご紹介しますね。
算数の問題を講師が説明していた時、
一人の男児生徒が態度悪く机につっぷし、
講師に目くばせしました。
その子は、能力はとても高いのですが、ちょっとおやんちゃんさんで、
学校の評価はあまり良くありません。
態度を注意しようと近寄った講師に、
彼は無言で(周りの子に気付かれないようそっと)ノートの一部を指さしました。
なんと、講師が計算の答を書きまちがえていたのです。
口に出せば講師に恥をかかせてしまうと考え、
わざわざ不遜な態度をとった
彼の心配りに気付き、講師は胸がじわ~っと熱くなったそうです。
その話を聞いて、私は昔マナーの本で読んだ逸話を思い出しました。
発展途上国の大臣が、イギリスの女王と会食した時のこと。
大臣は、指を洗うフィンガーボールを知らず、中の水を飲んでしまったのです。
それに気付いた女王は、すました顔で自分も水を飲み、
相手の名誉を守ったという話です。
相手を思い、尊重することこそが一流のマナー!
おやんちゃん君は、女王様と同じレベルになれる素質を
十分持った子なのですね。
子供達がチラッと見せる素質に気付ける大人でありたいものです。