低pHでエナメル質は溶けるのです | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

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ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

右下奥に咬合痛があり、久々に歯医者さんのお世話になった鹿吉です。
こんばんは!

 

2週間くらい前から、突然食事中に痛みを感じるようになりました。

それも「あれ?ちょっと痛い?かな???」というような生易しいものではなく、突然だったのに強烈で、右側で一切ものが噛めなくなったのです。

 

通常時、鈍痛すらなく、違和感もない、さらに冷たいものも温かいものもしみることはなく、歯を嚙み合わせても痛くない、という状況で、ただ食事をする時だけ非常に痛みが出てくるという症状でしたから、ひとまず様子を見ようと思いました。

 

痛みを感じる付近を見てみても特別おかしいところもなく、また私はしっかりと歯磨きをするタイプでもあるので歯周病でもないのです。

歯周ポケットは2~3ですし、動揺もありません。

 

普段から砂糖を扱っているので、マスクをしているとはいえ、歯磨きを必要以上にしているのです。原因がわからないまま、痛みも引かないまま過ごしてきましたが、見えないところに原因があるかもしれないと歯科医院へと足を運びました。

 

症状を説明し、口腔内を診てもらい、首を傾げる先生からパノラマでレントゲン撮影をしていただきました。まだ真新しいパノラマのレントゲン機器で、X線照射時に音楽が流れるのがとても不思議に思いました。顔の位置とかもレーザーで指示があり、なかなか興味深い経験でございました。

 

というのも、本当に私は歯科医院に行くことがあまりないのです。

 

レントゲン写真を先生と一緒に確認しながら結局原因不明という診断をされました。

けれどとても楽になったのです。

原因不明で痛みもなくなってはないのですけども、逆に言えば悪いところがなかった、とわかったのですから、気は楽になりました。

 

「歯石もないし、虫歯もないし、1年に1回の検診でいいよ」

 

という有難い先生からのお言葉を胸に、これからもちゃんと歯磨きをしていこうと決意した私にございます(笑)

 

「2023年、虫歯や歯周病などの歯のトラブルには気を付けましょう」という占いを年明けから目にしておりまして、いやぁ、当たるもんだな、原因不明だけど…と思ってしまいました。

 

未だにうっすらと痛みが残ってはおりますが、次第に噛めるようになってはいるので、きっとホルモンの悪戯でしょう、と勝手に診断しております。

 

ということで本日は今から思えば歯に悪かったな、と思い出す話をひとつ。

 

私が中学のときの担任は荒れた学園ドラマに出演していたよね?と思わず本人に確認をしてしまいそうになるくらいの典型的な体育教師でした。

 

角刈り、鷲のような鋭い三白眼、筋肉質な体躯、いつもなぜか持っている竹刀。

 

威圧的に生徒を見下ろし、睥睨しながら竹刀を肩に担ぐように置いて彼は廊下をいつも歩いておりました。

 

話せば気さくな先生で、怒らせなければ情にも厚い、いい先生だったのだとは思うのですが、前面に押し出される如何にもな体育教師感が何とも言えずに怖い先生でもありました。

 

実際の彼がどのような頭脳を持ち合わせていたのかは存じませんが、当時の私のイメージだと「完全体育系の脳筋教師」というのがぴったりでした。

 

というのも彼が担当するクラスだけが実施しているイベントが毎月のようにあったからでございます。それはクラスの団結力を試すようなものがほとんどで、これで一致団結仲良く卒業まで頑張ろうね!というメッセージが痛いほど押し付けられた気分になるようなものでした。

 

その中でも忘れらないのが「350mLコーラ缶一気飲み対決」でした。

 

恐ろしいことにそのイベントに真剣に取り組むため、1週間以上前から練習を兼ねてひたすらコーラを飲む、ということを繰り返していたのでございます。

 

我が家の母が知ったら目を血走らせて怒るだろう、と容易に理解できた私はいつも学校近くにあった酒屋さんの駐車場でチームを組んだクラスメイトと練習しておりました。

その酒屋さんと先生が契約を交わしたのかはわかりませんが、そこがコーラを提供してくれていたからでございます。

 

よく芸人さんがコーラの一気飲みを大きなペットボトルで披露しては笑いを取っておりますが、炭酸飲料の一気飲みは本当にキツいものです。サラサラと喉を通る飲料でないのは確かで、液体なのに固形物が通り過ぎるような感覚があるのです。

 

けれど人って凄いですよね。

練習すれば努力は報われるともいうのかもしれません。

 

信じていただけないことが多いのですが、最終的には私は350mLのコーラを30秒以内で一気に飲みきることができるようになっておりました(笑)

 

クラス内で行われたチーム対抗の「350mLコーラ缶一気飲み対決」でも確か好成績を残した記憶がございますが、詳細は忘れました。

 

クラス内は大盛り上がりでしたが、あまり体育系のノリが好きではない私はいつも少しだけ蚊帳の外にいる気分を味わっておりました。どうしても冷めた目で眺めてしまうのでございます。

 

あのときもう少しノリノリで参加していたら何かが変わっていたのかな、と思う私は本日も元気に生地の仕込みをしております。

僅かな塩味とこしあんの甘味が絶妙なバランスで美味しいあんバターサンド、サブレ・オ・ジャポネーゼでございます。

 

ザクザクのサブレにサンドされたあんバターが相性よく、気付けばひとつふたつと口に放り込んでしまう魅惑の焼菓子となっております。

是非とも一度はご賞味いただきたい一品です。

 

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ちなみにコーラに限らず、炭酸飲料のpHは低いものです。

 

水は中性でpH7でございます。

これより低い数値が酸性、高い数値がアルカリ性となるのですが、炭酸飲料のpHはおよそpH2.3~2.9程度の酸性でございます。

 

強酸性と言われる胃液がpH1~2であることを考えると、炭酸飲料のpHはかなり低いことが理解していただけるかと存じます。

 

そんなものをぐいぐいと飲んでいたのかと思うと、食育上宜しくない指導だったなと今更ながらに思いますし、なにより歯に悪いです。

酸性のものを摂取し続けると歯のエナメル質が溶けます。

 

実際に身体に良かれと思ってサプリメントのビタミン剤を服用するのではなく飴のように口腔内で溶かして摂取していた方は完全にエナメル質が失われておりました。

ビタミンCとして働く有機化合物のひとつアスコルビン酸も酸性ですから。

 

乳酸飲料も100%果汁ジュースもスポーツドリンクも実はpHが低めで、だいたいpH3~4くらいです。

 

美味しいものは糖と脂でできている、と某CMで言っておりますが、そこに酸味がプラスされるとさらに味覚的には「旨い!」と感じるようになります。

とくに飲料は酸味があるだけで飲みやすく美味しくなります。

 

pHが低いのも当然なのかもしれません。

 

過剰な摂取でなければ楽しむ程度に飲むのは問題ないと思っておりますが、それでも口腔内のpHが中和されるまでは歯を磨こうとは思いません。

摂取後すぐに磨きたいときは必ず水でうがいをして中和させてからにしております。

 

エナメル質があるから虫歯菌からも守られていると思えば、エナメル質を大切にしたいと思うのです。ついでにエナメル質を補う歯磨き粉で磨いた場合、磨いたあとあまり濯(ゆす)がないようにしております。

 

せっかくのエナメル質強化の成分を水で流すのは勿体ない、とどこかで聞いてからそうしております。

 

今は炭酸水以外の炭酸飲料は飲まなくなりましたが、酸味の強いものは好きでございますから、これからも気を遣って、とくに今年は歯には注意をしていきたいと思います。

 

だって「2023年、虫歯や歯周病などの歯のトラブルには気を付けましょう」と占いで言われておりますもの!頑張ります!!!

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました~

明日もいらしてください~♪

心よりお待ちしております!