あれほど素晴らしいと、のぼせ上がっちゃうよね! | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

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ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

人生ではじめて浜納豆を購入して、届くのが待ちきれない鹿吉です。

こんばんは!

 

わりと身近な食べ物だったのになぜか口にすることがなく今までを過ごしてきてしまったので、この期に及んで食べてみたいと思った次第です。

健康オタク家康さんの好物とのことで、まさに出世豆ですかね?

 

私の家康さんのイメージというと薬研をゴリゴリしている姿なんですが、世間一般ではどうなのでしょうか?

 

さて本日は母の話を。

更年期で本当に辛かった時期、母は倒れてしまうのでは、という恐怖心から湯船に浸かることが出来なくなっていたそうです。

もちろん、それだけではない理由でお風呂でなくシャワーしか浴びれなかったそうなのですが、当時私は傍にいられる距離に住んでいなかったので何もしてあげられませんでした。

けれど私が帰省すれば、近場の温泉やスーパー銭湯などに一緒に行ける、ということでよくお風呂に入りに行っていました。

 

そのときも母の友人から貰ったという温泉施設の入場券を手に父と三人で向かいました。

近場と行っても山の中を車でブイブイ走って1時間以上はかかる場所にあるので、ほとんど一日を費やします。ちょっとした旅行気分にはなりますよね。

 

いい気分転換でもあります。

 

父は日帰り温泉施設に着くなり、集合時間を2時間半後に設定して、さっさと男湯の暖簾を潜っていきました。

 

母は温泉に浸かる恐怖心からなかなか勇気がわかず、二人でしばらくの間だけ休憩室となっていた畳の間でゆっくりと過ごしました。

やっとお風呂に入る気分になった母は私から繰り返し発される「大丈夫」の言葉に何度も頷きながら、意を決して女湯の暖簾を潜り、ドアをスライドさせました。

 

そこのドアは開けるときは手動なのですが、手を離せば自然と閉まるタイプのドアでした。

 

母の少し後ろに立ち、暖簾を手で押し上げ、母の開けたドアの先へ進もうとして、私たちは固まりました。

 

なんと湯あたりしたらしい女性が裸で床に転がっており、周囲を囲む女性たちから扇がれていたんです。

 

一歩を踏み出せずにいた私たちを気の毒に思うように、ドアは自然にゆっくりと閉じていき、視界は閉ざされました。

 

徐に母はふり向き、泣きそうな表情で一言、私に訴えました。

 

「無理…」

 

だよね!

倒れちゃうかもって心配していた母に大丈夫を言い続けた私でしたが、さすがに大丈夫とは言えず、「休憩室に戻ろうか!」とだけ言って、母と二人、休憩室で30分くらい過ごしました。

 

その後、気を取り直して、気を付けながら入ろう、ということになり、二人で温泉を堪能しました。

本当にとても素晴らしいお湯で、父との待ち合わせ時間ギリギリになってしまったほどです。

 

のぼせるほど入るのもわかります。

お湯の温度がもう少し入っていられるな、と思わせる絶妙な感じなんですよ。

 

本当に気持ちよかったので、また行きたいな、と思っている私は今日も元気に生地の仕込みをしています!

とあるお嬢様からのアドバイスに従って、抹茶とほうじ茶のサブレを焼いてみました。

これも春の期間限定ということで商品化することを考えています。

このままではなく、チョコクリームとバニラクリームをサンドする形で提供することになると思います。

是非一度ご賞味いただけたら、と願っております!

お茶のサブレにも興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします。

 

鹿吉ケーキラボはオンライン限定の焼菓子専門店でございます。

慣れない方には不便をお掛けして申し訳なく思いますが、いま暫くはオンライン限定のまま頑張りたいと思っております。

何卒宜しくお願い申し上げます。

 

いつもありがとうございます!!!

 

ちなみに母が友人から貰ったという温泉施設の入場券ですが、どうやら曰く因縁付きだったようで…(笑)

 

後日、母の語るところによりますと、母の友人の友人がその温泉施設で湯あたりした方を助けたお礼としていただいた入場券だったとかで、それがまわり回って母のもとへときたようです。

 

人命救助のお礼としていただいた券だけに、私も救助しなくてはならなかったのかもしれません。

あのときお役に立てず、すみませんでした。

 

倒れていた女性も問題なくお帰りになっていたようだったので、お許しくださいませ。