ゴールデンウィークに入る前、思い立って平日やすみ。
 
 
国立博物館の国宝・鳥獣戯画展に行きたかったのだけれど、日時指定予約取れず・・・
こちらも日時指定予約必須だったけれど、朝いちばんに予約できました。
 
 
会期は6月20日までだけれど、緊急事態宣言中は臨時休館になりました。
鳥獣戯画展も同様・・・国立博物館のほうは会期終了が早いので、再開されるかな・・・。

 

 
開館と同時に建物の中へ。いくつかの展示室があるので入ってすぐは展示室ではない、
けど、すでにフィンランドデザイン全開。

 

 
私の、北欧家具との出会いは1990年。
社会人3年目、旅の次に好きなインテリアを仕事にしたいと思った頃。
 
インテリアコーディネーター教室に1年通ったのでした。
いろんな家具屋を見て回り、サイズ感とデザインで「北欧」が性に合ったのです。
 
家具はいきなりは買えないけど、雑貨くらいは欲しくてしょうがなくて、
当時アクタスで取り扱っていたiittalaマークの小さなグラスを買いました。
 
それが、始まり。
 
iittalaはその後アラビアグループとなり、今や大人気。
二人のアアルトのうち奥様の方は、そのイッタラのグラスのデザインもしています。
 
旦那様の方は建築家。ふたりユニットで建物、室内全体をデザインしています。
活躍したのは戦の1935年前後から。。

 

 
最近北欧デザイン展、あちこちで見かけるけど、今回のアアルト夫妻展は私にとっては特別。

 

 
美術館の建物、空間を利用した展示スペースがあちこちに。
こう見ても、やっぱり北欧デザインは日本にしっくりくる気がする。

 

 
そして、ようやく展示室入口。
 
入ってみて分かったのは、アアルト夫妻と縁の深いインテリア会社アルテックの全面バックアップ。
そうか、だから展示室手前のあのスペース・・・販売促進なのだわ(笑)

 

 
そして、展示室の最後のみ写真オッケー。やっぱりアルテック関連部分(笑)

 

 
ま、撮影できるからヨシとしましょ。

 

 
棚にいーっぱい、アイノ(奥様)デザインのグラス。

 

 
展示パネルの写真だけど、この小さなキッチンも日本っぽい。

 

 
こちらは夫妻がデザインした友人宅らしい。
こんな豪華な空間デザインのできるのだけれど、彼らの作品としては珍しい。

 

 
こちらは幼稚園をデザインしたもの。そこで使われる子供の家具もすべてデザイン。
むしろ、こういう日常的な空間にこそ、アアルト夫妻のデザインが生きてます。
 
住宅メーカーの社員のための規格化された住宅のデザイン、公共空間のデザイン。
彼らはよりよい空間は、もっと効率的に安価に提供できるものだと信じていたのでした。
 
だから、作品の多くは工場でたくさん作られるデザインだったりるわけです。
手作り、一点物の高価なデザインより、より汎用性のあるものに目を向けています。
 
私自身が庶民なので、こうした考え方にものすごく親しみがわくんですかね・・・。
展示をみて改めて、だからアアルトの作品が好きなんだ、と改めて感じました。

 

 
最後までアルテック・・・こうして購買意欲を高めさせる作品(笑)
でも、こちらも美術館の建物を生かしてステキな展示室空間になってました。
 

なめらかな曲線、自然素材の木材を活かしたデザイン。


窓の外の砧公園の緑を背景に、アアルトデザインのガラス製品が美しい。


このデザインベース、北欧好きは欲しいのよね〜


その昔使われたのかな?木製の型。


言わずもがなのグラスたち。

生前、開催されたスイスでの展覧会ポスター。


ご夫妻のプライベートコレクションの展示もありました。
フィンランドのアアルトハウスに行かねば見られない貴重なコレクション。


展覧会場出ても、まだ余韻を楽しめる展示。


家族写真が、没後数十年経て日本で展示されるなんて、想像したことなかっただろうな…。


とても気持ちの良い展覧会でした。

緊急事態宣言明けて、再開されたらたくさんの人に見ていただきたいなぁ。