3月末から、ドッグラン仲間のわんこの訃報が続いています。

ちょうどそんな折り、いつものようにお習字の先生のご主人様からお借りしていた本。

 

 

40編以上のエッセイ集なのですが、表紙がもう、犬飼いさんのハートわしづかみ。

本のタイトルになっているエッセイが、後半にあったので、まず読みました。

 

長い時間留守番をさせて帰宅しても、文句も言わず尻尾を振って出迎える犬。

疲れていて犬のため仕方なく散歩に出るのだけど、犬は飼い主の様子はそっちのけ、ご機嫌で歩く。

 

飼い主の散々だった一日の愚痴を理解してるのかしてないのか、「散歩しましょう。散歩が一番です。」

どんなに大変だった一日も、こうして歩いていくと気持ちが晴れる。

 

ああ、ほんとうにそうだなあ・・・と。

 

時間の拘束が面倒に感じることもあるけど、外に連れ出してもらえることで、

どれだけ気持ちがリフレッシュされてきたんだろう。

 

*****

 

別の章。犬の、愛すべきキャラクターのことを書いていました。

年老いた、あるいは病気の犬をみて可哀想と涙ぐむのは人間だけ、犬はちっとも気にしていないと。

 

川上弘美さんの句集から「徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらそう」を引用して、

死ぬまで機嫌の良さを貫ける犬は偉大な生き物だ、自分も少しでもそうありたい、と。

 

それを読んで、つい思い出したのは、ここ1か月の間に亡くなった犬たちの姿。

 

 

キクさんは5月で15才になるはずでした。ここ1年近く車いすを自由自在に操ってました。

亡くなる前の週、最後になったドッグランでの写真。

 

 

グーラッシュは5月で9才になるという若さでした。いつもご機嫌で楽しそうだった。

亡くなる4日前の写真だけど、当日の朝までいつもどおりご機嫌に走り回ってました。

 

 

それに比べてグッディは・・・いつもご機嫌かなあ・・・。写真撮られてふくれっ面だもんな・・・。

死ぬまでご機嫌を貫けるという犬なのだから、そうあれるように飼い主はもっと努力しなくちゃと思う。。

 

 

切り株に座らせて写真を撮ってたら登場したダイちゃん。彼もまた、いつもご機嫌!

一緒に写真を撮ろうと、スマホ構えて少し下がると付いてくる・・・ちょっと、まって、まって。

 

 

で、お座りしたところでスマホ構えて下がると、また付いてくる(笑) グッディのふくれっ面がどんどん遠ざかる(笑)

 

ご機嫌な犬たちと一緒に居ると、人間もまたいつも笑顔。

こうして、犬たちにずいぶんいされて慰められているんだな・・・。

 

そういえば、この写真のダイちゃん!文庫本の表紙のラブさん、そのまんまの赤いスカーフ!

 

 

犬以外も、小川さんの普段の暮らしのなかの目の付け所、そこから広がる世界観がたのしい。

1冊さらりと読んで、さわやかな読了感。楽しめました。

 

小川さん、電車に乗るときは券売機にお金を投入して切符を買い、交通系ICカードは持ってないらしい。

なのに文庫本のあとがきに、もう今は亡き愛犬と写る小川さん、SUICAペンギンのカバン持ってる!

 

すっかりファンになってしまいました。

実は、貸して下さったご主人様も「小川糸」と間違えたらしいのですが、同じくファンになったって(笑)