実は、わたしの北欧デザインとの出会いは、宮城県美術館でした。

 

生まれて初めて訪れた福島・仙台の旅で宮城県美術館に行ったら、

たまたまやっていたのが北欧デザイン展だったのだ。。

 

記憶違いかも・・・という気もしてきて、美術館の過去の展覧会を調べたら、あった!

 

 

1988年4月の「北欧デザインの今日ー生活のなかの形」展!!30年前!

ここで初めて、北欧の、シンプルで温かみのあるデザインに触れたように記憶してます。

 

当然欲しくなり、とりあえずは手近な食器から・・・と小物を買いはじめました。

北欧展でインパクトのあった i マーク、イッタラのグラスを買ったのは、クリスマスだった気がする。

 

それからインテリアに興味を持ち、資格取得のため週末のスクールに通い、家具屋に転職。

組織に嫌気がさして9か月で辞めたけれど、その間毎日本物に触れられたのは、良い経験でした。

 

職人が作るどっしりしたドイツ製のキッチン設備や家具、イタリア製のクラシック&モダン、

なかでも自分がいつか買うならば・・・と一番好きだったのが、やっぱり北欧デザインでした。

 

シンプルで可愛さもあって、何より日本の家のサイズ感にも馴染む気がします。

 

*****

 

そんななか、出張で出かけた仙台で遭遇したのが、宮城県美術館でのフィンランドデザイン展。

 

 

出張が本決まりしてから、仙台市内での展覧会情報見て、びっくりした。

まさかの、フィンランドデザイン展・・・。

 

合格フィンランドデザイン展@宮城県美術館 2017/10/28-12/24

  http://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/exhibition-20171028-s01-01.html

 

この夏、福井県立美術館でも開催したし、その後府中にも巡回、でも行けなかった。

すっかり忘れていたけど、このタイミングで、仙台で遭遇できるなんて♪

 

仕事を終えて目的のランチも終えて、広瀬川を渡ってすぐの県立美術館へ。

 

 

敷地をぜいたくに使っている美術館。

 

 

この彫刻・・・記憶がある!家に写真が残っているかも??

 

 

エントランス脇、美術館のカフェがいい感じ。帰りに寄れるかな?

 

 

というわけで、フィンランド独立100周年記念の、デザイン展へ。

 

北欧デザインと出会って、かれこれ30年近く。

先日のデンマークデザイン展もそうだったけど、懐かしいものがたくさん!

 

今回、初めて知ったのは、フィンランドのデザインと国の独立の歴史。

 

スウェーデンとロシアに挟まれて、歴史上、どちらかの国に併合されいたフィンランドは、

1900年のパリ万博で「フィンランド館」を出展、そこでの展示がかなり注目を集めたらしい。

 

当時はロシア帝国下にあったフィンランドは、その後17年で独立を果たします。

パリ万博でのフィンランド館の成功が民族意識を高め、独立機運を高めた一因となりました。

 

重鎮カイ・フランク、アアルトから、現代のマリメッコ、ムーミンキャラクターのデザイナーなど、

今や、日本のインテリアショップで見ないものはない、有名な作品だらけでした。

 

 

展示室は撮影できないけど、ロビーの椅子は、座っても撮影してもよし。

デンマークデザイン展同様・・・)

 

 

丸椅子からアームチェアまで、来館者が思い思いに座ってました。

 

 

フィンランドといえば、ムーミン♪背後はアルテックのイスのパーツ。

 

 

これも、イス。今も活躍するエーロ・アールニオの作る椅子。どうやって、使う??

 

 

これも・・・と言いたいところだけど、実は宮城県美術館の備品のイス。

展示室内や、館内あちこちに、背もたれのないタイプのものも含め点在してる。可愛い。

 

この椅子の先に図書室があって、美術書とともに過去の展覧会の図録を見ることができます。

30年前の「北欧デザインの今日ー生活のなかの形」展の図録もありました!

 

実用品なのにデザインも美しい、今では当たり前の意識が、当時は目からウロコだったなあ。。

福祉に手厚い国なので、介護用品のデザインもすでにあって興味深かったことを思い出しました。

 

カタログ、表紙だけでもコピーとりたかったけど、館内のものは複写禁止。

しかたないな・・・。

 

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その後、常設展の方も見に行ってみたら、けっこう好みのコレクション!

 

20世紀前半のドイツ美術コレクションを柱にしているとのことで、

カンディンスキーやパウル・クレー、クリムトや、エゴン・シーレがずらり!

 

好きな画家である松本駿介の自画像他4点、大きな作品があったし、

村山知義の絵本原画作品も見応えあり。

 

また、被災している石巻文化センターの所蔵品、船越桂の彫刻にも会えました。

常設展が充実しているとは認識してなかったーー。いいもの、たくさん観れました。

 

 

で、入館する前に見えたカフェに入りました。

仙台市内に何店舗かある、カフェモーツァルトの美術館内支店がフィガロ、らしいです。

 

合格カフェモーツァルト・フィガロ https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4011998/

 

 

フィンランドデザイン展期間中のコラボ、シナモンロールとカフェオレ。

今回のコラボのため、特別に作っているということだったので食べずにはいられなかった。

 

 

30年前、こんなオシャレカフェは、なかったはず・・・紙コップでコーヒーを飲んだ記憶が(笑)。

 

 

帰り、美術館へのアプローチにキャンドルセッティング中。

 

 

アプローチには水の流れもあって、すてきな美術館でした。

3度目の訪問、いつになるかな??

 

 

カタログ、買いました。30年越しの巡り合いに感謝。