老舗ジュエリーブランドの展覧会、過去にもいろいろ行きました。

 

ジョージ・ジェンセン、ティファニー、ブルガリ・・・

今回は、パリのヴァンドーム広場に店を構えるヴァンクリーフ&アーペル

 

ハイ・ジュエリーには縁もないし、身に着けたいと思ったこともないけれど、

ブランドの宝飾品は、本当に素晴らしい工芸品であり、職人さんの手仕事だと思います。

 

本物を見たい!という気持ちがいつでもあるので、(旅先の風景も、同じく)

ヴァンクリーフ&アーペルの展示も、みたいなあと思っていました。

 

でも、この展覧会、世界巡回しているのですが、1か国1か所開催。

そして、ヴァンクリフ&アーペルが日本の開催場所として選んだのは、京都!のみ!

 

合格技を極める-ヴァンクリーフアーペル ハイジュエリーと日本の工藝

  @京都国立近代美術館 2017/4/29-8/6 http://highjewelry.exhn.jp/

 

京都かあ・・・と、ちょっとあきらめていたのですが、

7月前半ダーリンが1泊でラグビー合宿で留守したので、じゃあ、私も出かけちゃおう!

 

旅のきっかけが決まれば、早い。

一人だから夜行バスでオッケー、宿泊も安いところ探しちゃうよ。

 

さらに、3月の京都旅で2度目に会ったビーグル繋がりのママが相当のスイーツ好きで、

それを知ったこともあって声かけたら、1日は付き合ってくれることになりました。

 

結果、ヴァンクリーフ&アーペル展よりも「スイーツ食い倒れツアー」みたいになって。

まあでも、きっかけは、ヴァンクリ展なのです。

 

*****

 

この展覧会に行きたいと思ったのは、国内でここ1か所だけということと、もうひとつ、

日本での展示に際して、日本の工芸品も一緒に展示という趣向が面白いと思ったこと。

 

展示されているのは、京都国立近代美術館が所蔵する、明治の超絶技巧の工芸品。

もう3年前、三井記念美術館の「超絶技巧!明治工芸の粋」で鮮烈な印象を受けました。


 

パリのハイジュエリーブランドが日本での展示に当たり、

日本の工芸品を並べての展示。「技を極める」という展覧会名はどんな感じでしょう。

 

合格技を極める-ヴァンクリーフアーペル ハイジュエリーと日本の工藝

  @京都国立近代美術館 2017/4/29-8/6 http://highjewelry.exhn.jp/

 

 

そして、やってきたー!京都!

近代美術館は、平安神宮の鳥居の真ん前。展覧会の幟と大鳥居。

 

 

開館は朝9時半。特に混雑もせず、ゆっくり見て回ることができました。

 

十数年前、東京で大行列のオランジュリー美術館展も、京都でゆったり見れました。

巡回展がある場合、東京より地方のほうが、よりゆったり見られる確率は高いのです。

 

*****

 

最初の展示室は、アクリルケースにずらりと、ヴァンクリの過去の名品がずらり。

その独特な展示ケースと、部屋の雰囲気で、一気にハイジュエリーの世界へ。

 

その後続く展示室には、ヴァンクリの作品と併せて、日本の工芸品が展示されています。

 

タバコケースやピルケース、ヴァニティバッグや食器類。

ヴァンクリ?かと思うと日本の工芸品だったり、その逆だったり。

 

でも・・・明治大正時代の日本の職人技は、ヴァンクリを上回っているような気がする!

展示に当たって、フランス本国の職人たちも、そう思って展示品を見ているのでは?

 

なんて思うのは、日本贔屓だからかなあ。

 

展示室の間の映像ブースでは、ヴァンクリの職人さんの手仕事風景が映像で紹介され、

研磨専門、磨き専門などなど、ハイジュエリーができる過程を見れたのが楽しかった。

 

超高級なハイジュエリーは、元はこうした職人さんの丁寧な手仕事でできているのね。

そのまじめな仕事ぶり、みていて気持ちいい。

 

かといって、買えないのだけども!!

 

 

会場内、唯一撮影できた展示室がここ。工房を再現したスペース。

 

 

モニターでは、宝石のパーツをはめこんでブローチを完成させるゲーム。

こどもたちが、楽しそうに石を選んではめ込んでいくのを、覗かせてもらいました。

 

 

かわいい小鳥モチーフのブローチ、完成!

 

 

美術館のエントランス付近。琵琶湖疏水が流れ込むお濠に面した開放感あるロビー。

展示の中にあった踊り子モチーフのブローチ、それぞれ雰囲気が違っていて可愛い。

 

 

この美術館のお濠に面したテラス席が気持ち良いのだけれど、この日は暑くて・・・

あと、時間がなくて立ち寄れなかった。また気候のよいときにでも。

 

ヴァンクリ展、8月6日まで。

高級な宝石店、ではなく、職人さんのていねいな手仕事展、です。

 

今回の旅の目的、果たしました(笑)

 

合格技を極める-ヴァンクリーフアーペル ハイジュエリーと日本の工藝

  @京都国立近代美術館 2017/4/29-8/6 http://highjewelry.exhn.jp/

 

 

オマケ

 

 

ミュージアムショップで目に留まって、思わず買ってしまった、夏の干菓子。

亀屋良永の金魚と水のモチーフ(上)、小さな干菓子のセット(下)はsousouの布袋入り。