合格イツァーク・パールマン ヴァイオリンリサイタル@サントリーホール

日時2015年11月23日(月・祝) 14:00 開演
曲目
ルクレール: ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ長調 op.9-3
ブラームス: スケルツォ (F.A.E.ソナタ)
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 op.24 「春」
***休憩20分
ドヴォルザーク: ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 op.100
ヴァイオリン名曲集(当日パールマン氏がステージ上からご案内いたします)

ヴァイオリン:イツァーク・パールマン
ピアノ:ロハン・デ・シルヴァ



パールマンの生の演奏はかれこれ20年ぶり。
70歳記念公演と聞いてぜひ行きたいとチケット購入したのが半年前。楽しみにしていました。

チケット 音譜 チケット 音譜 チケット 音譜 

クラシック音楽をよく聴いたのは20代前半から10年ほどだったと思います。

在京オケを聴き比べて気に入った新日本フィルの定期公演に通い、気になる公演に通いました。
そのうち、ピアノより弦楽器の方が好きになり、いろんな方の演奏を聴いていました。

当時、会社の人に聞かれて「年間30万円くらい」と答えた記憶があります。
音楽を聴くのに使っていた金額!収入に比べたらすごい金額!今では考えられない(笑)

20年前、年末にウィーンとベルリンを巡ってオペラとジルベスターコンサートにも行きました。
それ以降、時間の多くをお茶のお稽古にさくようになり、コンサート回数は減りました。

それでも、いまでも年に2回くらいはこれと思う公演に足を運びます。
あのころ、やみくもに聴いていた蓄積が少しは残っているのかなあ。。

パールマンは、なぜ最初の公演に足を運んだか忘れてしまいましたが、
実際の演奏している姿、音を耳にしたとたん、柔らかく繊細な音に感動・・・好きになりました。

ヴァイオリニストは、楽器を攻めるようなスタイルの人が多いように思っていましたが、
パールマンはなんというか、旧知の友と寄り添うかんじ、優しくて穏やかな音色でした。

だけど、技術はとんでもなくすごくて、難解そうな曲をさらっと弾いてしまいます。
その様子がずっと心に残っていて、好きな演奏家の常に上位にいる人でした。

今年、たまたま目にした公演詳細が、70歳記念だったのと、ちょうど発売日前日でした。
これは行こう!と、発売当日に予約して半年楽しみにしていました。



会場は久しぶりのサントリーホール。
知人のコンサートの手伝いをして以来かも!!7~8年ぶり。



アークヒルズの大屋根の下にツリー。



開場時間を過ぎて、お客がホールに吸い込まれていく様子を眺めるのが好きです。
その中に自分も入れると思うと、それだけで心が浮き立ちます。



ホールの中にもクリスマスの飾りつけ。



席に着き、開演を報せる鐘の音を聴くと期待は最高潮。
フッと照明が落とされて一瞬の静寂の後、演奏家を迎える満場の拍手。。。

弾き始めの音を聴いて、まったく印象が変わっていないと思いました。
柔らかく温かい音色が心地よくて・・・。音楽を表現する言葉がないのがもどかしい(^_^;)

伴奏のかたのピアノも軽やかでぴったりと合っていて、至福の時間でした。来て、よかった!

プログラム後半は、当日のおたのしみ、その場でパールマン自らがタイトルを言いながら演奏します。
超絶技巧の曲や、しっとりした曲、軽やかな曲を次々・・・。

伴走者が楽譜をどっさり持参で入場されていて、その場で言われた曲の譜面を探してました。
妙に時間がかかり、パールマンも見つめる中ようやく楽譜を見つけた瞬間「Yes!」とパールマン(笑)

・・・ということは、そのとき、その場で曲を決めているということ!なのに完成度がスゴイ!
こういうのもパールマンならではなのではないかしら。心から楽しめました!



退場する際ホールに掲示される曲目一覧。

数年前、病気でキャンセルするほど体調を崩したと聞きますが、これからも長い演奏生活を期待!
また次回も行けたらいいなあ・・・。やっぱり好きだなあと確信しました。

あと、久しぶりのサントリーホールがまた、よかった。やっぱり特別な場所かも。
美術館などとは違った独特の建築/建物の存在感があります。たまには足を運ばなくちゃ。