チケットをいただいたので、友達を誘って出かけてきました。
小林武史ヴァイオリン・リサイタル～我が故郷 2014/10/26(日)14時 紀尾井ホール
http://www.vn-takeshi-kobayashi.com/news.htm
初めてのヴァイオリニストで予備知識はなく、気楽に楽しもうと開演を迎えたのですが、
ステージに登場した小林氏、ゆっくりゆっくり歩き、椅子に座っての演奏でした。
かなりのお年なのね・・・と、パンフレットをみたら、８３歳！
歩く姿ははゆったりでしたが、10歳はお若くみえます(^_^;)
でも、１曲目のドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ、
伴奏のピアノ（野平一郎）の音が大きすぎるわけではないのに、弦の音が小さい･･･。
そう思って聴き始めたリサイタルでしたが、曲が進むにつれて音色が響いてきました。
このリサイタル、プログラムが面白かったので記しておきます。
（第一部）
ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調NO100
ヤナーチェク ドゥムカ
スメタナ わが故郷より 第１番、第２番
シューベルト(ｵｰｽﾄﾘｱ） ヴァイオリンとピアノのためのソナチネNo1ニ長調作品137
（第二部）
チャイコフスキー(ﾛｼｱ） カンツォネッタ
ポンセ(ﾒｷｼｺ） エストレリータ
リース(ﾄﾞｲﾂ） カプリチオーソ
マスネ(ﾌﾗﾝｽ） タイスの瞑想曲
パガニーニ(ｲﾀﾘｱ) カンタービレ
ドビュッシー(ﾌﾗﾝｽ） 亜麻色の髪の乙女
クライスラー(ｵｰｽﾄﾘｱ） ラ・ジターナ
ファリャ(ｽﾍﾟｲﾝ） スペイン舞曲 歌劇「はかなき人生」より
第一部で演奏する最初の3曲は、小林さんが1962年から3年を過ごしたチェコの作品。
そのあと第二部は、いろんな国出身の作曲家の小作品が続きました。
クラシックコンサートに割と多く行っていますが、こういうプログラムは珍しい。。
でも小作品ながらとても綺麗なメロディーの曲ばかり、思いのほか聴き入ってしまいました。
実は、このコンサートは、山田耕筰の楽曲を管理する団体主催の公演。
何度かおじゃましていますが、プログラムのどこかに山田耕筰の作品が入るのが普通です。
それが、今回は、プログラム内には山田耕筰どころか日本の作曲家の作品もなくて・・・
たぶんアンコールで弾くのだろうなあと思ったら、やはりそうでした。
第二部の演奏が終わり、大きな拍手を受けた小林氏、すぐ席に戻り自らマイクを持ちました。
背中の手術をして後遺症が残っているため椅子に座ったままでの演奏を詫びたあと、
山田耕筰「のばら」をアンコールで演奏すると言ったあと、静かに演奏が始まりました。
（アンコール）
山田耕筰(日本） のばら
一部、二部を通していろんな国々の作曲家の作品を演奏して、最後に日本の曲。
８３歳の小林氏の人生を奏でるプログラムだったのだな・・・と思いました。
そういえば、コンサートの副題がついてました「わが故郷」って。
小林氏の奏でる音はとてもとても穏やかで、何とも言えない心地よい音色でした。
演奏家としてのピークはもっと高いところにあったはずですが、そうでない極みを感じました。
伴奏の野平さんのピアノもとても繊細で、人生の先輩にそっと寄り添う音が心に響きました。
終わったあと、とても温かな気持ちになる、素晴らしい演奏会でした。
小林氏の年齢を確認したとき、曲と曲の合間に、隣の友人にそっと耳打ちしました。
「ねえ、83歳だって！ということはさ、私たちの３周り年上、同じヒツジ年だよ！」
同い年の友人は、そのあと、やはり心地よい音楽を聴きながら、考えていたそうです。
これから３回りの間、自分はなにができるだろうか？って。。
終演後、歩いて5分ほどのオーバカナル紀尾井町店へ。
ちょうどいい気候でテラス席が気持ちよくて、外の風景を眺めながらよもやま話。
今年大学生になって地方で一人暮らしを始めた娘を持つ友人は、最近子どもの巣立ちを実感したと。
気づいたのは自分自身の人生がまだまだある。じゃあ何をしたらいいんだろうと最近考えていたそうです。
立場は違うけど、私もまだ３回りの人生があるとすれば何をしたい？
まったく漠然として具体的なものは二人とも思いつかず、軽い失望を感じたりするわけです。
今はわからないけど、とにかく悲観はせず、アンテナ磨いて受け入れ態勢、出動態勢整えよう。
そんな話をして、終演後の余韻をじっくり楽しんでお互いの家への帰路につきました。
とても、穏やかな空気の流れる午後でした。
あとあと･･･この演奏会のことを二人で思い出して話すような気がします。
オマケ
座った席の目の前のオリーブの枝に、人懐っこいスズメがやってきて可愛かった(*^_^*)
★【送料無料】CD/小林武史/野平一郎/日本の心をうたう/WWCC-7703
￥2,916
楽天
小林武史ヴァイオリン・リサイタル～我が故郷 2014/10/26(日)14時 紀尾井ホールhttp://www.vn-takeshi-kobayashi.com/news.htm
初めてのヴァイオリニストで予備知識はなく、気楽に楽しもうと開演を迎えたのですが、
ステージに登場した小林氏、ゆっくりゆっくり歩き、椅子に座っての演奏でした。
かなりのお年なのね・・・と、パンフレットをみたら、８３歳！
歩く姿ははゆったりでしたが、10歳はお若くみえます(^_^;)
でも、１曲目のドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ、
伴奏のピアノ（野平一郎）の音が大きすぎるわけではないのに、弦の音が小さい･･･。
そう思って聴き始めたリサイタルでしたが、曲が進むにつれて音色が響いてきました。
このリサイタル、プログラムが面白かったので記しておきます。
（第一部）
ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調NO100
ヤナーチェク ドゥムカ
スメタナ わが故郷より 第１番、第２番
シューベルト(ｵｰｽﾄﾘｱ） ヴァイオリンとピアノのためのソナチネNo1ニ長調作品137
（第二部）
チャイコフスキー(ﾛｼｱ） カンツォネッタ
ポンセ(ﾒｷｼｺ） エストレリータ
リース(ﾄﾞｲﾂ） カプリチオーソ
マスネ(ﾌﾗﾝｽ） タイスの瞑想曲
パガニーニ(ｲﾀﾘｱ) カンタービレ
ドビュッシー(ﾌﾗﾝｽ） 亜麻色の髪の乙女
クライスラー(ｵｰｽﾄﾘｱ） ラ・ジターナ
ファリャ(ｽﾍﾟｲﾝ） スペイン舞曲 歌劇「はかなき人生」より
第一部で演奏する最初の3曲は、小林さんが1962年から3年を過ごしたチェコの作品。
そのあと第二部は、いろんな国出身の作曲家の小作品が続きました。
クラシックコンサートに割と多く行っていますが、こういうプログラムは珍しい。。
でも小作品ながらとても綺麗なメロディーの曲ばかり、思いのほか聴き入ってしまいました。
実は、このコンサートは、山田耕筰の楽曲を管理する団体主催の公演。
何度かおじゃましていますが、プログラムのどこかに山田耕筰の作品が入るのが普通です。
それが、今回は、プログラム内には山田耕筰どころか日本の作曲家の作品もなくて・・・
たぶんアンコールで弾くのだろうなあと思ったら、やはりそうでした。
第二部の演奏が終わり、大きな拍手を受けた小林氏、すぐ席に戻り自らマイクを持ちました。
背中の手術をして後遺症が残っているため椅子に座ったままでの演奏を詫びたあと、
山田耕筰「のばら」をアンコールで演奏すると言ったあと、静かに演奏が始まりました。
（アンコール）
山田耕筰(日本） のばら
一部、二部を通していろんな国々の作曲家の作品を演奏して、最後に日本の曲。
８３歳の小林氏の人生を奏でるプログラムだったのだな・・・と思いました。
そういえば、コンサートの副題がついてました「わが故郷」って。
小林氏の奏でる音はとてもとても穏やかで、何とも言えない心地よい音色でした。
演奏家としてのピークはもっと高いところにあったはずですが、そうでない極みを感じました。
伴奏の野平さんのピアノもとても繊細で、人生の先輩にそっと寄り添う音が心に響きました。
終わったあと、とても温かな気持ちになる、素晴らしい演奏会でした。
小林氏の年齢を確認したとき、曲と曲の合間に、隣の友人にそっと耳打ちしました。
「ねえ、83歳だって！ということはさ、私たちの３周り年上、同じヒツジ年だよ！」
同い年の友人は、そのあと、やはり心地よい音楽を聴きながら、考えていたそうです。
これから３回りの間、自分はなにができるだろうか？って。。
終演後、歩いて5分ほどのオーバカナル紀尾井町店へ。
ちょうどいい気候でテラス席が気持ちよくて、外の風景を眺めながらよもやま話。
今年大学生になって地方で一人暮らしを始めた娘を持つ友人は、最近子どもの巣立ちを実感したと。
気づいたのは自分自身の人生がまだまだある。じゃあ何をしたらいいんだろうと最近考えていたそうです。
立場は違うけど、私もまだ３回りの人生があるとすれば何をしたい？
まったく漠然として具体的なものは二人とも思いつかず、軽い失望を感じたりするわけです。
今はわからないけど、とにかく悲観はせず、アンテナ磨いて受け入れ態勢、出動態勢整えよう。
そんな話をして、終演後の余韻をじっくり楽しんでお互いの家への帰路につきました。
とても、穏やかな空気の流れる午後でした。
あとあと･･･この演奏会のことを二人で思い出して話すような気がします。
オマケ
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