民族学者の神崎宣武さんによると、日本には神様がそこここにおられるのだそうです。

消えゆく“ニッポン”の記録〜民俗学者・神崎宣武〜

神様はひらひらと舞っていて、なんでも願いごとを聞いてくれるのだそうですが、お願いするためにはちゃんと呼ばないといけないのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、ふだんは宗教にはほとんど無縁に近いのですが、神様も仏様もイエス様も外国の神様も宇宙人も、ひっくるめて大好きです。特に、困ったときに限っては、神様、仏様に頼るに限ると思っています。

 

私が一番「神様」(あるいは仏様?)のことを考えたのは、肺に水が溜まってしまって、それを抜く手術をしたときのことでした。

手術中は麻酔がきいているので痛くもなんともありませんが、麻酔がきれたあとの夜のつらかったこと。

痰がからんで息ができなくなるがとにかくつらくて、しょうがないので「なむかんぜおんぼさつ」と一晩中頭の中で繰り返していました。

なんでそう言ったかというと、手術をするちょっと前に「江戸三十三観音巡り」というような本を読んで、いろいろなお寺の観音さまをおまいりしていたからでした。

なかでも人形町の大観音寺という小さなお寺さんの観音様が妙に惹かれるものがあり、観音経を唱える会に参加したりもしていたこともあります。

大観音寺のご住職の関口真流さんはとてもすっとした方で、奥様もいつも優しくて、とてもなごむのですが、その観音様(のお頭)が実はもともとは鎌倉にあったものだと聞いて、なにやら惹かれるのはそんなこともあるのかしらなどとも思ったものです。

 

もっとも、のど元過ぎればなんとやらで、観音様にもお釈迦様にもちゃんとお礼をしているわけではないのですが、それでも困ったことが起こると、我が家の神棚やお仏壇に手を合わせます。

 

近頃は神仏におまいりしてもお賽銭を上げない人が多いといいますが、私も昨日、長野県の善光寺さんに駆け足でおまいりした際、お賽銭をあげずに帰ってきてしまいました。おびんづるさん、ごめんなさい。