2019年の8月。
「オクラが取れすぎちゃうんですよ~。1日に250キロとか取れちゃう」
という こころんファームのSさんの悲鳴(?)
 
オクラって、1日にすっごく大きくなってしまうので、
ちょっと油断すると大きくなっちゃうということも。
 
「じゃあ、マルシェで、詰め放題やってみたら?」
 
と、やってみました。
 
 
紙カップに詰め放題で100円!!
 
盛り上がりました。予想以上の盛り上がり。
 
お子さんが楽しんでくれたら、と思って始めた「詰め放題」も、
 
お父さんやお母さんも大フィーバー(古い)

このときに、通販のパンフレットをしっかりと配って、
 
「詰め放題はあくまでも知ってもらうきっかけづくり」という位置づけで、
 
儲けなしでもOKとやった結果、売り上げもたち、その後の通販の注文もあり、大成功でした。
 
 
が、今年はコロナもあり、マルシェも下火。詰め放題もできない。
 
「それでも、オクラやナスがたくさんできちゃうんですよー。配りまくってるけれど、配りきれない」
 
 
そう聞くと、「もったいないわねえ」と、誰もが思いますよね。
 
「そんなにできるなら、安く売ればいいのに」
 
違うんですよね。
 
高くても安くても、収穫の手間は一緒。
 
しかも、農家さんは取れすぎて廃棄しちゃうことになっても、畑に漉き込んで緑肥にするとか、
飼料会社に持っていくとか、
「泣き寝入り」しているわけじゃないんです。
 
それよりもむしろ、
「安くすればいいのに」って言われるたびに、
「ちがーーーーーーーうっ!!!!」と心の中で叫んでいるわけで。
 
あるミニトマト農家さんは、
この夏、1日に250キロの廃棄が出るんだそうです。
その農家さんがTwitterに書いていたことは、
「もったいないと思う人は、いますぐ、スーパーに行って、ミニトマトを買ってください」って。
 
もちろん、産直もいいことです。
でも、繁忙期に、個別発送って、めちゃくちゃ手間がかかる。
メルカリとかやってる人ならわかるでしょう(私は想像しただけで嫌)
宛名書いたり、発送したり。
 
だから、大量にできちゃう農家さんは大量に売れる販路があるわけで、
たとえ値段が安くなっても、そこに流れれば無駄にならないというわけ。

つまり。
 
もったいないと思ったら、スーパーで買うべし!!!

image
 
でもね。
 
スーパーって、結構あたりはずれがあったりするんですよね。
 
鎌倉ミニマルシェでは、常連さんから
「美味しいトウモロコシが欲しい」というリクエスト(予約)をもらっていたのですが、
コロナ禍でマルシェが中止。
Sさんに個別に送ってもらう手配をしたところ、
「じゃあ、隙間に、ナスとオクラを詰めておきますから」と(笑)
写真、撮り忘れました。
忙しいさなかに、手間をかけて申し訳ない。
 
「トウモロコシ、甘かったでしょ」とメールが来たので、
「べらぼうに甘かったので、みんなすごく喜んでます」と返信。
「そのひとことが、農家のモチベーションあげます」って。
 
食べるばかりの消費者ですが、
「安い」と喜んでばかりおらずに、
農家さんのご苦労も考えなくてはね。
 
要はどこで買ってもいいんです。
必ず、作っている人がいるわけだし、売っている人もいるわけですから。