渋谷近辺に集まるネット企業がビットバレーと呼ばれてた時代
(2000年前後)から交流のある、デジプリの創業者で
現在はコカ・コーラ統括部長江端さん
の本が出版されました。
本のタイトルは「エコシステム・マーケティング」。
エコシステムは「生態系」という意味です。
私はビットバレーの時代から「ネット広告」という言葉の「広告」
という単語には違和感を持ってました。
それは、現場で広告主と向き合って市場を開拓していると
(メディアのスペースを買いたい)というよりも、
(メディアに優良客にクリックしてもらえるリンクを張りたい)
という要望が強いので、「広く告げる広告」と同義ではない
と感じていたからです。
では「セールスプロモーション」に分類すればよいかと言えば、
広告を出して自社のWEBサイトにアクセスを集める行為は、
それだけで片づけられるものでもありません。
しかし、往来の広告と呼んで全く違和感のないケースも、
セールスプロモーションと呼んで違和感がないケースも
ネット広告には多数存在するので、よりややこしくなっていました。
「ネット広告」とは違う、「広告」を使わない言葉を何度も議論して
探しましたが、納得感のある言葉はみつかりませんでした。
結果、投資家やメディアへのわかりやすさ、営業活動のスムースさを
優先し、自社の事業を「ネット広告」と妥協して呼んで現在に至ってますが、
「ネット専業代理店」と小さくまとられて呼ばれるのにも違和感を感じています
なのでもっと実態を表す良い言葉で表現できれば呼び方を変えてもいい、
と今でも思ってます。
今回の本で江端さんの提唱する「エコシステム・マーケティング」における、
出稿→相互リンク→共同ページ→会員連携→マーケティング課題共有
と進化するという考え方は、元ネットベンチャーの経営者だからこそ
発想できるリアリティあるひとつの答えだと思います。
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