年末駆け込みでウィッシュを見ました。
インスタでは楽しかった面の感想を書きましたが、ここでは疑問に思ったことについて、ろくろを回していきたいと思います。
最近ディズニーで話題に登ることが多い、ポリコレ的な側面で一つ疑問が生まれた台詞がありました。
皮肉屋のガーボの最後の方のセリフで「見た目がキレイなやつはだめだ。だから俺はお前らとつるんでるんだよ」みたいな台詞があったんです。
その台詞を受けて、二人の男の子が彼の頭をワシワシと嬉しそうに撫でます。
なんか、ちょっとちがくない？と思いました。
（一度しか見てないのでセリフの聞き間違いがあるかも…多分、決定的な聞き間違いはしてないと思うんですが…）
ガーボは小柄な男の子で、少しぽっちゃりしていて、ディズニー的イケメンじゃありません。
「お前ら」と言われた友達２人も、かなりの痩せ型だったり、ちょっとおとぼけな要素があって、ディズニー的イケメンではない二人です。
でも、だから？
ガーボが皮肉屋だから許されるのでしょうか。
なんか、違う気がします。
それじゃあ結局「見た目の美醜で差別してイイ」になっちゃいませんかって。
美人がいじめられて、そうじゃない方がいじめる方になるだけじゃないの？って。
「見た目が良くっても中身が悪くっちゃあな！だから俺はお前らとつるんでるんだよ」だったら、まだ納得でした。
しかもこのキャラ、声優さんは蒼井翔太さん。
はちゃめちゃビジュアル良い方です。
公開挨拶も眼福。
作品サイドはこのセリフで何を表現したかったんだろう。
どうして彼にこのセリフを言わせたんだろう。
どうしてもこのセリフが心に引っかかっています。
全て配慮することは難しい。
それも一つの作品でやることは。
作品は登場人物たちの人生の1ページです。
キャラクターの人間性は我々人間のそれと同じで、例えば自分で言うなら
日本人（倭人）で体は女性、心と性表現は両性、健常者、黄色人種、無宗教（葬式は仏教）、オムニボア（雑食）、既婚者で子供無し。
さらいきれてるか分かりませんが、そんな感じです。
その私の生き様には、人並みに苦労もあれば成功もあります。
ただ、その人がその人らしく生きている人生の1ページを見た誰かに「男性差別だ！」「ベジタリアン差別だ！」みたいな感じで声を上げられてしまっても困ってしまう。
私はただ私として生きているだけ。
キャラクターもまたそうであるはず。
そのキャラの人生があるだけ。
だからこそ、
テーマを絞って一本一本作って、並べたらレインボーになる、という作り方はできないのでしょうか。
どうせポリコレするならガッツリそれについての作品を一本一本作っていって、皆それぞれのディズニーヒーロー＆ヒロインを作っちゃう。
言ってて自分でも難しそう、と思っちゃいますが、それは無理なのかなぁ。
年が変わる前に澱を吐き出しました。
お付き合いくださった方、ありがとうございました。