90年前？の自転車（サンプレフォーク式変速機付き車）のメンテナンスについて。

ベアリングの状態観察、フリー裏の謎のメッキ部品の確認、リムを交換する場合に可能かの確認、の為にフリーを外します。

工具が引っ掛かる溝が潰れています。二つ爪のフリー外しでは良く有る事です。こことＢＢ右ワン、ヘッド小物のトップナットは旧車で部品を痛める三鬼門ですね。

フリー抜きは現行シマノ製のTL-FW40がぴったり合いました。

フリー抜きを使う際の重要ポイントは”とにかく工具が浮き上がらないようにする事”に限ります。

ここはナットで工具を強く締付ても大丈夫です（強くと言っても５N・ｍ位？）。ただし、フリーが緩んだらすぐにこのナットも少し緩めなくてはなりません。角度にしてフリー抜きを５～１０°以上は回さない方が良いと思います。

問題無く外れました。

フリー裏の謎のメッキ部品はイタリアンのＢＢ左ワンロックナットでした。

変速機のオーバーストローク確保の為にフリーギヤをスポークから話すために入れた様です。

このロックナットはハブのネジに対してガタが有った及び側面が凸面だったので、ＢＳＣ品の両面フラッと品を入れて見た所、ピッタリねじ込めたのでそのまま使う事にしました。

しかし、ネジがＢＳＣと言うのも不思議な話です。ハブはEXCELTOO製なのでフレンチ規格だと思うのですが、車輪は90年前では無く後年品なのかもしれません。

ワンの状態

それほど悪くは有りません。

反対側は

ベアリングの玉で削られた痕？

玉押し

ゴリゴリの原因はこれです。

このハブは一度グリスUPされていましたが、ダストキャップは外さなかったようです。

カチカチに固まったグリスが詰まっていました。９０年物？笑

シャフトのネジも潰れていたのでダイスを通しました。

こちらはインチネジの3/8 X 26山でOKでした。

とにかく分からない事が多いのでいじっているのが楽しい自転車です。

フリーギヤ外し