目先にとらわれない

長い人生の中で起きる様々な出来事があると思いますが、良いこともあれば悪いこともあります。

 

良いことであれば深刻にとらえることはないですが、トラウマになるほどの嫌な出来事が自分の身に降りかかると、その出来事に心がとらわれてしまい、下手をすると何年も落ち込んでしまうようなことがあるかと思います。

 

自分の人生を脅かすような出来事であれば、生きるのが嫌になってしまい、自ら命を絶ってしまうこともあるかもしれません。

 

嫌な出来事に巻き込まれている時にはたいていの場合は目の前の出来事に心も体もとらわれているので、そのことを何とかしよう、何とかしようと一生懸命に考えてもがき苦しんでしまうと思います。

 

私はどうかというと盗撮をして警察に捕まった時には、私もとうとう犯罪者になってしまった、ああもうこれで私の人生は終わったなと思い、何年もふさぎ込んでしまいました。

 

やったことは犯罪なので、当然の報いではあるのですが、この出来事をきっかけに二度と再犯しないためにどうすればいいのだろうかと試行錯誤をそれまで以上にするようになりました。

 

警察に捕まる前まではどちらかというと、会社に行く以外はほとんど外出せず、引きこもっていることが多かったのですが、盗撮再犯対策で色々試していくうちにいつの間にか家には引きこもらず、休みの日は外出することが多くなりました。

 

冬は毎週のようにスキーに出かけて、夏は温泉旅行に行ったり、軽登山をしたり、最近は友人の勧めで家庭菜園をやり始めたりと、盗撮で捕まる前に比べて家にいる時間がかなり少なくなりました。

 

そうなってくると心の状態も以前よりはかなり軽くなり、ネガティブに考える時間がちょっとづつではありますが減ってきているのを感じます。

 

ネガティブな気持ちが減ってくるとまた次は何かをやりたくなるという気持ちにもなります。

 

盗撮犯罪で警察に捕まってしまうという人生を破滅させるような出来事を起こしてしまいましたが、長い目で見るとそのことがきっかけになって引きこもりのインドア派から積極的に外に出かけるアウトドア派の人間になるという大転換を起こしたのですから、以前の自分から比べると心理状態は格段に良くなってきたな、と感じています。

 

最悪な出来事が起こしてしまい、そのことを気に病みすぎて命を絶とうと思ったこともありましたが、やめておいてよかったと思いました。