3歩歩いて2歩下がる

盗撮犯罪で再犯をしてしまう人がいるかと思いますが、そういう人たちを表現するときに「何度も同じことを繰り返してしまう」という表現をすると思いますが、実際には全く同じというわけではないと思っています。

 

もし今でも何度も盗撮することを繰り返している人がいたとしたら、それはそこが自分にとって居心地の良い場所なんだと思います。

 

私自身に当てはめると、私も盗撮を何度も繰り返していましたが、最初のうちは夢中になって盗撮にのめりこんでいましたが、何年も繰り返していると「こんなことやっていてはいけない、何とかやめないと」という気持ちになってきました。なぜかわかりませんが最初のころに比べて違和感が徐々に大きくなってきていると感じました。無意識のうちに居心地の悪さを感じ始めていたのだろうと思っています。

 

もうこんなことやめようと思い、心療内科やカウンセリングに行き始めたころに警察に捕まったのですが、警察での何時間もかけての調書作成や写真でデータを残すことになったりDNAのサンプルまで取られてしまいました。

 

そのような経験をすることで、私にとっては盗撮とはとても居心地の悪い場所だというのをはっきり感じるようになって、とてもじゃないけどまた警察に捕まるような経験はしたくないと思い、盗撮をやめるための試行錯誤をより具体的にやり始めました。

 

人間は居心地の良い場所を求めるものだと私は思っていますが、そのために色々なことに挑戦し、自分にとって居心地の良い場所というのを今でも探し続けています。

 

結果として、警察に捕まる前には大した趣味もなく、盗撮という刺激を求めるだけの人生でしたが、盗撮以外の趣味を探すことで人生の経験の幅が広がりました。

 

犯罪歴がある以上、パートナーを見つけるということは難しいので、パートナーとの生活や趣味などの共有などの方面に広げていくというのは難しいですが、それ以外の一人でもできることは今後も続けていこうと思っています。

 

私自身、今でも盗撮への渇望が完全になくなったわけではないですが、少なくとも同じところをぐるぐる回っているという感覚はなく、らせんのようにちょっとづつ人生の質を上げていけているという実感があるので、今後も注意深く自分を客観視しながら生きていこうと思っています。