そもそもは一冊の書物の始めから終わりまでの意味だったようですが、普段我々が使っている意味は事件や物事の始めから終わりまでの詳しい経緯(いきさつ)のことです。

 

つまり、物事の最初から最後までの詳しい事情のすべて、事の成り行き、顛末(てんまつ)のことです。

 

決して事件や物事の『一部分』ではなく、隈無く『全部』が対象です。


 

全部が対象なのに一部って言うのはどうなんでしょうね。

 

私には Crazy にしか思えませんが、日常的に「事の一部始終は・・・・」などと結構よく使われています。


 

当用漢字表、現代かなづかい、常用漢字表などは国語審議会から代わった文化審議会国語分科会が担当しているようですが、不合理な日常語を是正する担当部署は無いんでしょうかね。