年末の大掃除が近づきましたが、掃除の形態にはいくつかパターンがあります。

昔は箒を使った『掃き掃除』と、雑巾がけによる『拭き掃除』でしたが、今では電気掃除機で吸引するタイプが主流です。

なお、素材特性や静電気などで絡め取る方式も、埃をまき散らさないので人気があります。


今回は、掃除について独断と偏見で科学してみます。

『掃除』は大きく分けて、①降り積もった『ほこり』を取り除く作業と、②『こびり付いた汚れ』を除去する作業に分けられでしょう。

電気掃除機は『ほこり』を空気とともに吸い込み、フィルタで埃を漉し取るタイプの掃除機です。

当然ですが、吸引型の掃除機では必然的に排気ガスが放出されます。残念ながら排気ガスを放出しない吸引型掃除機は原理的にあり得ません。

しかも、フィルタの目より細かい塵埃は当然排気ガス中に出てきます。例えば粒子状物質PM2.5を除去するフィルタではPM0.1の粒子は通過してしまいます。


しかし、近年PM0.1の粒子除去を謳った製品もありますね。

http://kaden.watch.impress.co.jp/topics/dyson1506/


なお、吸引型の掃除機では、いずれフィルタは目詰まりします。

また、掃除機の噴出口の付近に存在する塵埃は排気によって吹き飛ばされ、空中に飛散し、浮遊します。浮遊した塵埃は一定時間後再び降り積もって『ほこり』となります。

これが、吸引型の掃除機の最大の欠点です。

 

掃除機で集塵した『ほこり』は、ゴミとして焼却処分するのが、一般的な処理法です。

電気掃除機では、集塵物の処理と目詰まりしたフィルタ(ゴミ袋)の処理が欠かせません。

しかし、ゴミ袋に集められたゴミの量だけは確実に綺麗になったという満足感は得られますね。