成田国際空港(NRT): 成田と略記する

東京国際空港(HND): 羽田と略記する

 

成田が開港して35年余りになりますが、近年国際便が便利な羽田にどんどんシフトしているのです。

各航空会社が利用客獲得に都合の良い羽田を使いたがるのは分かりますが、成田開業の目的は一体全体何だったのでしょうね。


政府の方針は、将来、国際便が増えることを想定して、成田を国際便、羽田を国内便として棲み分け、混雑を緩和するということだった筈です。

反対派を押さえ込んで、流血騒ぎまで起こして建設した『成田』は何だったのでしょう。

 

国交省は『成田』建設の大義名分はどこへやら、今般遂に、羽田の発着枠を広げるために都心上空の飛行制限を緩和し、港区や品川区の上空を旅客機が低空飛行で通過できるようにするつもりです。

http://flyteam.jp/news/article/50884/3089


「マジかよ~!」と叫びたくなります。

そもそも、人口密集地帯上空の飛行を避けるために、わざわざ不便な『成田』を造った筈なのに、支離滅裂です。

政府の場当たり的な一貫性の無い航空行政には呆れますが、成田を上手に活用するアイデアはないのでしょうか。

 

利用者にとって確かに羽田は便利ですが、これ以上拡張可能なスペースはほとんど残されていません。これ以上利用客が増えれば再び成田を活用せざるを得なくなるでしょう。


そこで成田活用案を1つ提案したいと思います。

2027年に開業予定のリニア新幹線を、できるだけ早い時期に品川から成田まで延長して、羽田-成田を直結すべきでしょう。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF17H0B_X11C14A0MM0000/