映画『猿ロック THE MOVIE』『ボックス!』など主演映画が相次いで公開されている市原隼人が、上海万博JAPAN WEEK認定事業・第13回上海国際映画祭正式イベント「2010 上海・日本映画週間」にゲストとして出演することが明らかになった。

 今回上映される作品は映画『猿ロック THE MOVIE』。芹沢直樹の同名人気漫画を実写化したテレビドラマの映画化作品で日本では今年2月に公開、ヒットを記録した。市原の出演したドラマ 「ROOKIES ルーキーズ」は現地でも人気を博しており、市原の登壇する舞台あいさつが注目を浴びるのは確実だ。

 「2010 上海・日本映画週間」は上海国際映画祭のイベントの一つであり、今回は万博のJAPAN WEEKの一環として開催される。公開されるのは過去3年間に製作された映画11本で、映画『歩いても 歩いても』『隠し砦の三悪人』などどれも日本国内 で話題になったものが中心だが、中には映画『おにいちゃんのハナビ』のように、日本公開に先立って公開されるものも含まれている。

 市原のほかにもゲストとして、映画『引き出しの中のラブレター』の常盤貴子や映画『おにいちゃんのハナビ』の高良健吾、谷村美月などが予定されている。 高良は映画『ボックス!』で市原と共演しており、日本映画の魅力を二人は最高のコンビネーションで現地の観客に伝えてくれるはずだ。
 上海万博のジャパンウイークを盛り上げるため建造された復元遣唐使船が16日夕、遣唐使船の寄泊地だった五島市の福江港に入港した。17日に一般公開さ れ、多くの市民や小中学生、園児たちが船内見学をし、遣唐使たちの偉業をしのんだ。
 復元遣唐使船は全長30メートル、164トン。竹製の帆を持つ手こぎ帆船だが、エンジンでも走れる。角川文化振興財団が日中交流の歴史をアピールするた め、史料に基づき忠実に復元した。建造費約1億2000万円。
 復元遣唐使船は今月8日に大阪港を出港し、倉橋(広島県)、門司、博多、新上五島町青方の各港を経て、福江港へ到着。五島市は、遣唐使船が中国へ向かう 際の日本最後の寄泊地で、市内各地には遣唐使たちの偉業を顕彰する記念碑がある。
 17日午後2時ごろには、復元遣唐使船は最終地の長崎へと出発。ジャパンウイークが始まる6月12日までに長崎から貨物船で上海へ運ばれる。
日本のゲームやアニメ、漫画などのコンテンツを世界に訴求する活動を行うJAPAN国際コンテンツフェスティバル実行委員会は18日、上海万博で6月12 日より開催する「コ・フェスタ IN 上海」の概要を発表した。会場では世界で“クール・ジャパン”として評価されているアニメやファッションカルチャー、音楽を中心に披露。中国で人気の高い 日本発のアニメキャラクター・ドラえもんが登場する3Dアニメーションが披露されるほか、埼玉県・鷲宮神社で爆発的人気を博している「らき☆すた神輿」が 海を超えて上海に上陸する

日本のコンテンツを広める狙いのほか、新しい“ジャポニズム”を介して世界の若い世代に新しい平和観をアピールするという同イベント。“カワイイ平和(可 愛的和平)”をテーマに、“カワイイ天使”にモデルで女優の杏、“特別大天使”に黒柳徹子を抜擢。また、ポスター等のデザイナーに佐藤可士和氏を据えて展 開する。

 ドラえもんの3Dアニメは今回の企画をアピールするために制作。ドラえもんが“いつもの空き地”でどこでもドアを取り出し、扉をあけると上海につながっ ている……というもので、ドラえもんの声は中国語になっている。わずか15秒程度の映像だが、同実行委員会は3D化にあたって「立体になるとまた違うの で、ドラえもんのカワイらしさが損なわれないよう何度も打ち合わせを行った」と3D化に向けての苦労を語った。

 実行委員会の重延浩ゼネラルプロデューサーは「今日本には韓流などが入ってきているが、日本のコンテンツももっと世界に向けてアピールしていきたい。世 界中から人が集まる上海万博は絶好のチャンス」とコメント。そのほか、ステージでは水木一郎、石田燿子、景山ヒロノブらのJAM projectなどによるアニメソングコンサートやダンス集団・コンドルズのステージ、一青窈、JUJU、キマグレンらによるライブ、雑誌 『Popteen』、『KERA』の人気モデルらによるファッションショーなどが開催される。