図書館通いを再開させて、良いペースで本が読めています。
 
先日読み終えた2冊。
ページ数少なく、さらっと読めるものをチョイス。
 
〇怪笑小説/東野圭吾
〇クリスマスを探偵と/伊坂幸太郎
 
怪笑小説は、ブラックユーモアを含む7つの短編からなっています。
 
おっかけバアさん
「ひょんなことからある歌手の舞台公演に行った婆さん。何回か繰り返し公演に行くうちに、だんだん歌手のおっかけとなって行く」
いやいや笑い事ではない!【押し】からもらえる力はすごいけど、気がついたらこんなことになっていませんように…(;^ω^)
人の振り見て我が振り直せ!と思ったストーリー。
 
一徹おやじ
「息子を野球選手にしたいがために、息子が幼い時から特訓を続けてきた父親。ついにドラフトの時期がやってきた。」
一徹という名前が出てくる、そうあの一家に似た野球親子の物語。
衝撃の結末が待っていました!
 
逆転同窓会
「教師たちの同窓会が開かれるが、その同窓会にゲストとして教え子たちがやってくる」
   発想が斬新で面白かったです。
 
超たぬき理論
「少年時代に狸を見た男は、狸には超能力があり、UFOの正体は文福茶釜だと信じ込む。」
    東野圭吾さんの少年時代に思っていたことが描かれ    
    ているのでしょうか?
    すべては狸のしわざである、という男性の話につじ  
    つまがあって「なるほど」納得させられました。
 
無人島大相撲中継
「船が沈没し、無人島で過ごすはめになってしまう。相撲中継の内容を全て覚えている男の相撲中継を聞いて何とか平穏に送っていたが、あるとき賭けが勃発する」
     
しかばね台分譲住宅
「ある日、死体がしかばね台分譲住宅の前におかれていた。分譲住宅の評価を下げたくない住民達は、別の分譲住宅へと捨てに行こうとするが、また死体が戻ってきてしまう。」
    想像したら気持ち悪いけど、笑ってしまうブラック 
    ユーモアたっぷりな内容。実に恐ろしきはよく深い  
    人間たち。
 
あるジーサンに線香を
「医師の新島先生から急に日記をつけてくれと言われたあるジーサン。日記をつけて何日かたったある日、新島先生に実験に協力してくれと頼まれる」
    ちょっと切なくなるお話でした。
 
動物家族
「人が何かの動物に見えてしまう主人公、しかし、自分は何の動物かわからない。ある日、いやな家族と友達関係に頭にきた」
 
 
そして、大好きな伊坂さんの作品。
へぇ~絵本もあるんだ、珍しい!
と思って借りました。
 
クリスマスシーズンのお話だから時期外れだなぁ~とは思いながら、「大人の絵本」?に興味津々。

本について、

 

「舞台はドイツ。探偵・カールがクリスマスの夜に出会った不思議な男とは……? 著者の初小説が自身の手により完全リメイク。フランスのBD作家による描きおろしイラスト付オールカラー絵本。

舞台はドイツ。
探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……?

伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語

大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!

デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。
伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。】と紹介されています。

 

15歳で家を飛び出した少年カールは、ずっと孤独に生きてきてクリスマスイブの夜も依頼された探偵の仕事をしています。

浮気の調査中、一息入れようと立ち寄った公園のベンチに腰を掛けていると一人の男性サンドラに出会いました。

 

カールとサンドラの会話の中に、

サンタクロースはいるの?の答えだったり、

クリスマスの本当の意味だったり、真偽のほどは分かりませんが、カールにとっては孤独に寂しく過ごしてきた時間が埋められるような温かいサンドラの言葉があって、素敵なクリスマスプレゼントになっていました。

 

いつ読んでも良いのだけど…

やっぱりクリスマス時期に読めばよかったかな~ww

 

中学生以上、大人にぴったりなクリスマスプレゼントになるんじゃないかなぁ~と思いました。

 
大人が楽しめる絵本、いいですよ。
もっとたくさんあれば良いなって思います。