公園を通りがかったら、親子連れがなにやら探している様子。
手には、リードをもっているし、「コロちゃん」と呼びかけているので、犬を探しているのだとわかった
様子からして、いつもどこからか帰ってくるのだろう・・・そんな感じだったので、私はしばらく傍観していた。
が、だんだんおかしい、いつもと違うといった心配そうな様子が伝わってきた
「あの~、私がいるから(犬が)出てこれないんですか?」
「そんなことはないです・・」
しばらく、私も、植え込みの中をのぞいたり、公園の外を見回したが音もしないし、鳴き声もきこえない。
「もしかしたら家に帰ってるかもしれませんよ」
と、もう一度話しかけた。少し考えた様子から、
「お時間あります?10分くらいで帰って来ますから、もしここに(犬が)でてきたら、また外に出ないように、みてもらっていいですか?」と、頼まれたので、オーケーしたものの、少しドキドキしながら待つことに。
若いお母さんは、2歳くらいの娘さんを抱いて、すぐさま家に向かって走って行った。
ほんとに10分くらいして、息を切らしながら、先ほどのお母さんが1人帰ってこられた
「(犬は)家に帰ってました。有難うございました。」
「良かったですね」
わざわざ報告に戻ってきてくれ、また大急ぎで帰って行かれた。
わかりますよ、行方不明になったときの気持ち
一瞬にして、事故や誘拐・・わるいことばかりが頭を駆けめぐるものだ。
犬にも帰省本能があるとはいえ、不安なもの。
見つかった安堵感もよーく分かる。
「ほんと、良かったですね」