脳外科の看護 その6 脳外科看護師の配置基準、残業について | 看護師辞めたい。ダメ病院と良い病院の見分け方【看護師求人、就職、転職情報】

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看護師求人、転職、就職情報サービスを受ける前に看護師が知っておくべき必要なこと。これを読めば、病院とは何か?看護師の仕事にはどんなものがあるのか?が全てわかります!!

みなさん、こんにちは。管理者のもうです





前回は


脳外科の看護の「脳外科看護師の給与」


について書きました。


今回は


「脳外科看護師の配置基準、残業」


について書きます。



脳外科の看護


■脳外科看護師の配置基準、残業


脳外科によくある看護師の配置基準についてご存知ですか?

病院では、患者さん○人に対して、看護師を○人配置することで、病院が収入として受け取れる入院基本料が変わります。

これが「入院基本料における看護師配置加算」です。


これは外来部門には適用されず、一般病棟のみのお話です。


この配置基準には、7:1、10:1、13:1、15:1、20:1等があります。


この中で、脳外科を持つ急性期病院は一般的に7:1もしくは10:1の加算をとっているところが多いです。つまりそれだけ脳外科の看護師の仕事は、患者に対する業務量が多いという証拠でもあります。


ちなみに7:1入院基本料は、2006年に診療報酬改定がありスタートしました。看護師を配置すればするほど、病院にとっては収入が増えるので、これを機に、病院間における看護師争奪戦が始まったと言われています。


一般的に看護師1人が少ない患者さんを担当する方が、患者さんのことをより細かく把握できますし、みんなで分担したほうが当然業務量も減ります。


特に最近では以前より患者さんの記録なども細かい規定が多く、1人の患者さんに対して行う業務量が増える傾向にあるので、看護師配置数が少なくなれば、その分一人当たりの看護師にふりかかる記録や雑務が増えるのです。


また離職率の点では、看護師配置が手厚くて、一人あたり看護師の受け持ち患者数が少なくて済む病院の方が、看護師の離職率は低いというデータがあります。またこのような人気病院には看護師が比較的集まりやすく、そもそも離職率も少ないので、より7:1看護体制が維持しやすくなります。


一方で、看護師配置数が少なく、一人当たりの受け持ち患者数が多い病院は、どうしても日常業務や処置に追われ、記録や指示受け・看護計画の立案・評価が後回しになり、残業も増えてしまいがちです。これが恒常化すると、更に看護師の離職に拍車がかかり、人手不足が慢性化するという悪循環に陥いるケースも多々見受けられます。


夜勤に関しては、最近では病院も看護師確保のため色々な勤務形態を用意するようになり、夜勤なしでも病棟で働く看護師が増えてきています。でも、正規職員で病棟に勤務しつつ、夜勤だけ免除してもらうというのは可能な病院とそうでない病院があるので注意が必要です。パートで夜勤なしを条件にして勤務している人が多ければ多いほど、正規スタッフに夜勤がまわってくることが多くなり、業務がきつくなるのです。


なので、正規職員は、委員会や勉強会、そしてパートスタッフが帰宅したあとの残り仕事や看護計画や評価等で、定時で帰ることは難しいかもしれません。

もし正規で病棟勤務になるのなら、その病院でパートがどのくらい病棟に配置されているのかをチェックしておく必要があるかもしれません。これはパートが多ければ多いほど、(パートは基本、夜勤しないので)正規職員への夜勤の負担が大きくなり、業務が大変になるからです。

■ 脳外科病棟で、有給消化はできるのか?

病院では、看護部が全体の人員配置を決めています。さらに人数だけでなく経験年数も考えた上で、バランスが良くなるように適宜看護師を異動させています。


一つの病棟だけが看護師が充足していて、脳外科だけが看護師が少なく忙しいということは一般的にありません。業務内容やその時の入院患者の多い少ないで、診療科により帰宅時間に差は出るかもしれませんが、明らかな人数不足にはならないように調整はしています。


どこか一つの特定の部署だけが有給をドンドン消化出来るというのは、同じ給与体系で働く看護師間で不公平が生じるので一般的にはありえません。しかしこれも病棟師長の力量やスタッフ間の人間関係にもよるので、一概には言えないところもあります。


一般的に脳外科病棟は、他の科に比べて業務量が多い傾向にあるので、有給消化は低くなりがちです。1年で10日ついたとしても実際に使うのは3日程度、数か月に1回くらい。公給を解消するだけでもいっぱいいっぱいだからです。

子供の学校行事などの事前に決まっている場合は、夜勤入り前、もしくは夜勤あけ後の時間を使うことも多いです。このように何とかシフトを工面しながら、有給を消化せずやりくりしている看護師さんは脳外科には多いと思います。

脳外科の外来部門に関しても、脳外科ブロックだけ有給を好きに使う訳にはいかないのが実情です。外来の特徴は、どうしてもオペ日や専門外来の関係で、午後の外来がガラガラになったり、逆に午後に集中する日があったり、複数科と常に連携をとる必要が生じます。


そのため、午後は脳外科のオペ日だからといって、午後の半日だけ有給とろう・・・とはうまくいかないのです。手が空いたらなら、その時間に忙しいブロックに応援に行け、となるからです。


脳外科という科で考えると、働く場は脳外科病棟が主となりますので、病棟に勤務している全看護師と有給消化率はほぼ同じだと思います。年間でほんの数日使えるかどうか、というのがたいていの急性期病院の実状ではないかと思います。

また、どこかの病棟だけが有給消化できると、他の病棟とのバランスが悪くなりますし、それだけ日勤者を減らせるなら他の部署に手伝いにいけ!となりますしね。

休みをとるか、お金と保障をとるか・・・それは個々の環境や考え方によって違うので、どれが正しいということはありません。

ただ、病院を選ぶ際は、現状をしっかり把握した上でどういうスタイルで自分は仕事をするのかを、しっかり決めてから就職先を決める方が、後々の後悔やトラブルを回避できますね。




次回は「脳外科の入職難易度は?ブランクナースでも復帰可能?」についてお話します。







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